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みんなで一緒に暮らしたら

© LES PRODUCTIONS CINEMATOGRAPHIQUES DE LA BUTTE MONTMARTRE / ROMMEL FILM / MANNY FILMS /STUDIO 37 / HOME RUN PICTURES

みんなで一緒に暮らしたら

あらすじ

人生の仕上げの時期を迎えた長年の友人5人。二組の夫婦と、シングル男性が一緒に暮らしたら?そんな共同生活を通し、老いのテーマをコミカルに描いた作品。年を重ねた登場人物たちの思いがごく自然に描かれ、若い人が観ても、おかしみの中にいろいろ感じるところがある。ジェーン・フォンダをはじめ、素敵に年を重ねる名優たちのたたずまいも一興。

『みんなで一緒に暮らしたら』
監督:ステファン・ロブラン
出演:ジェーン・フォンダ、ジェラルディン・チャップリン、ダニエル・ブリュールほか

『みんなで一緒に暮らしたら』
DVD ¥3,990
発売・販売元:バップ

DVD

大人のシェアハウス

こんな経験はないだろうか。例えば、30歳や40歳。節目の年齢を迎えた頃、何か特別な変化があるわけではないのに、周囲の同世代が突然「もう何歳だから」と色々なことを諦めはじめる。例えば、毎年出かけていた海水浴に行かなくなるなど、ちょっとしたことなのだが、そのひと言に目の前の風景が変わりはじめ、急に年をとった気がする。「もう何歳だから」という言葉のおそるべき呪縛。

フランスの巧い俳優たちが集う『みんなで一緒に暮らしたら』は、5人の老年男女の物語。年を重ねても男と女であり続けるフランス人らしく、5人それぞれにおじいちゃん・おばあちゃんという言葉ではひと括りにさせない凛とした「個」があって、きもちいい。

だが、息子から「不良老人!」と呼ばれる元気な5人にも「もう何歳だから」の呪縛が降りかかる。それまで毎年参加していたNPO活動に年齢を理由に参加できなくなったり、息子に「雨だから滑らないように」と心配されたり。ちょっとした周りの反応で、人は途端に年齢を意識しはじめるものなのだなと気づかされる。

そんな中、5人のひとりが心臓発作で倒れ、本人の意志とは裏腹に老人ホームに入れられてしまう。面会に訪れた他の4人は「こんなところに大事な友人をおいておけるか!」と本人を車椅子に乗せ、病院を脱出。若い男性をケア役につけ、白を基調にした瀟洒な邸宅で、長年の友人5人の気ままな共同生活をはじめる──。

年を重ねても、その人はその人。この映画を観ていると、改めてその大切さを思う。「もう何歳だから」の呪縛をするりとかわす、気心知れた友との共同生活。人生のラストを飾る芳醇な季節、その幸せについて、懲りない「不良老人」の5人が軽やかに教えてくれる。

文◎多賀谷浩子(映画ライター)

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