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宇宙の未来、地球の未来、人類の未来を考える。
志を同じくする宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)、
国立極地研究所(以下極地研)、
ミサワホーム及びミサワホーム総合研究所は、
南極の昭和基地において
「持続可能な住宅システムの構築」を目的とした
実証実験を実施しました。

*写真は移動基地ユニット輸送時のイメージです。

2020年「南極移動基地」始動。
そして「月面基地」へ。

ミサワホームとJAXAは、地上における未来志向の住宅や
月面等の有人拠点への応用を目指して2017年より共同研究を進めてきました。
宇宙空間における有人拠点に求められる技術要素は南極においても要求されるという共通点について、
極限の環境下で検証することにより技術の信頼性を高められると考え、南極・昭和基地をフィールドに選定。
極地研ではこの技術要素が今後の南極における基地建設にも大いに寄与すると考え、この提案を採択し、
極地研、JAXA、ミサワホームおよびミサワ総研の4者と連携して昭和基地での実証実験を実施しました。

  • 南極移動基地ユニットを南極へ輸送

    2019年11月

    南極移動基地ユニットを南極へ輸送

  • 2月より越冬期間を通じて機能検証実験を行う

    2020年1月

    南極の昭和基地に到着
    2月より越冬期間を通じて機能検証実験を行う

  • 第3期ドームふじ氷床深層掘削減計画の居住空間として利用

    2020年10月〜

    標高3,800mの南極内陸のドームふじに輸送
    第3期ドームふじ氷床深層掘削減計画の居住空間として利用

  • 人類の活動領域の拡大

    20XX年

    人類の活動領域の拡大

  • 月面の有人基地への展開

    20XX年

    月面の有人基地への展開

写真提供:第56次南極地域観測隊 浅野智一 隊員

南極移動基地ユニット

Antarctica Mobile Station Unit

「センチュリーモノコック120mm厚パネル」などによる
"高断熱設計"をはじめ数々の先進テクノロジーを導入した
「南極移動基地ユニット」。
ユニット2基を設置場所で連結することで
拡張・縮小可能な居住空間になります。

南極移動基地ユニット

南極移動基地ユニット

ユニット連結後内観

ユニット連結後内観

セルサイクル工法

「建物の拡張・縮小が繰り返しできる」
「施工省略化で専門的な知識のない作業者でも施工が可能」な
セルサイクル工法により、ユニットを連結させます。

ユニット連結の様子動画

ユニット連結の様子はこちら

  • 単独(ユニット分離)

    着脱可能な単独時の壁パネル

  • 単独時の壁をジョイント部
    の床に利用(1層目)

    単独時の壁をジョイント部
    の床に利用(2層目)

  • 単独時の壁をジョイント部
    の壁に利用

    単独時の壁をジョイント部
    の天井に利用

  • 拡張(ユニット接続)

南極移動基地ユニットを用いた
3つの実証実験

  • 構造物の柔軟な
    拡張・縮小の検証

    現場における連結の際の施工の簡易性や
    施工治具、作業支援センサーの
    南極での実効性について検証します。

  • センサーを用いた
    モニタリングの検証

    温湿度・CO2 検知、火災検知などの
    センサーを搭載。これらをモニタリングし、
    居住空間の安全性・快適性等を検証します。

  • エネルギー利用
    最適化の検証

    太陽光発電と集熱蓄熱システム等により、
    内部の暖房エネルギーの利用最適化を実施し、
    極地環境におけるその効果を検証します。

南極☓宇宙☓ミサワホーム