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interview

一度きりの人生を
楽しくする方法

定住旅行家・モデル
ERIKOさん

中南米・カリブは、幸福度指数が高い国が多い。
日本とは異なるスタイルで、生きることを楽しんでいる。
家族や友人とのつながりを密にして、
その日その日を全力で生きている。
世界中を巡る定住旅行家のERIKOさんに、
人生を楽しくする方法をインタビューした。

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  • 人生は自分で切り開くもの
    小さな頃から「勉強しなさい」とか、ああしなさい、こうしなさいと言われたことがなくて、自分のことは自分で考えて行動するというのが身についていました。だから、“人生は自分でつくってゆくもの”と考えていました。高校生のとき、世界地図を見ていて突然に「世界は自分が思っているより広くて、すごい」と思い、すぐに行ってみたいと思いました。そして、両親に大学へ進学しないことを条件に留学させてほしいとお願いして、イギリスとニューヨークに短期留学しました。

    定住旅行を始めました
    高校卒業して、東京でモデルの仕事をするようになってから、お金を貯めて語学留学をすることが、がんばる原動力でした。日本ではいろいろと悩むことが多くても、海外に行くとそんな悩みもどこかへいって、元気になっていましたね。そして25歳のとき、3ヶ月の語学留学のためにスペインを目指したのですが、予算が折り合わずスペイン語圏のアルゼンチンへ。そこで何度も価値観を揺さぶられる経験をして、1年4カ月かけて中南米・カリブ25カ国を巡る旅に出たのです。ただ旅をするのではなく、その土地の人とともに暮らしを共にする定住旅行を始めました。
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  • お金やモノがなくても、幸せ
    中南米・カリブ諸国は、日本から見ると危険で貧しいというイメージだと思いますが、実は幸福度指数が高いという調査結果があります。生活が困窮している人たちでも、食べ物や情報を共有したり、助け合ったりしながら生きています。私は、たびたびその優しさや強さに感銘を受けました。お金やモノに振り回されることなく、その日その日を生きることに全力でした。

    100万円を渡したら、どうしますか?
    コロンビアで「100万円を渡したら、どうしますか?」と何人かにインタビューをしました。日本だと貯金という答えが返ってきそうですが、コロンビアでは、多くの人が家族や仲間・友人に「美味しいものを、みんなで食べて楽しみたい」という答えでした。彼らは、お金やモノが自分たちを幸せにしてくれるのではないと、わかっています。だから、お金は自分のためではなく、自分を幸せにしてくれる周りの人たちのために使いたいと考えています。

    ブラジル人との約束は人が増える
    ブラジル人の人とのつきあい方がステキでした。オープンマインドで、つながりの輪をどんどん広げていきます。1人のブラジル人と食事の約束をすると、その人が友だちを誘い、その友だちが友だちを誘ったりして、10人くらいになったりします。同じように、こちらがたくさんの友だちを連れて行っても喜ばれます。

    人生で大切なのは、人とのつながり
    中南米・カリブの人たちは、食事の時間をとても大切にします。大勢で集まり、仕事や学校の話をしたり、日々の悩みなど自分の心の内を打ち明けたり。楽しいことも辛いこともみんなで話して、人と過ごす時間を大切にしています。不便な社会の中で、人とのつながりを密にして生き抜いているのです。とても人に優しい。困っている人を見かけたら、知らない人でも声をかけて助け合う。そんな豊かな交わりがあります。
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    パラグアイ/広大な小麦畑

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    チリ/アタカマ砂漠・月の谷

  • 笑顔が暮らしを楽しくする
    キューバの人たちは、笑顔がとても印象的。誰もが笑顔で過ごしています。どうしてなのかと聞くと、「生きていくことが大変だから」という答えでした。平均月収が1000円くらいで、モノも少なく、買えない。そんな厳しい毎日の中であっても、彼らにとって笑顔は努力でつくるもの。辛いからこそ笑顔でいる意味があると言うのです。辛いとか苦しいという気持ちは伝染するので、周りに悪影響が及ばないように一人ひとりが心がけていて、どうすれば日々が楽しくなるかを考えています。

    モノを買わずに、生活の知恵を役立てる
    モノを買わずに、生活の知恵を役立てています。たとえば、家に置いている観葉植物も薬として効能をもったものだったりして、常備薬のように使われています。楽しむものと役立つものが同じで、ムダがありません。キューバでは、蚊よけのために水を張った皿にコーヒーの粉を撒いていました。なるほど、モノで解消するより工夫を凝らして、暮らしを豊かにしていると感じました。
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  • 定住旅行を続けてきて
    いろいろな国の人たちの生き方に出会うたびに、少しずつ視野や可能性が広がりました。逆に今の日本社会は隙間がなくて、とても息苦しいように感じます。考えなくていいこと、目の前にないことに心を使って、悩んだり疲れたりしています。

    日本人の心に風を吹かせたい。
    世界中の多様な暮らしや彼らの生きる姿は、私の人生の励みになったり、勇気もらったりします。そんな彼らの生き方、生活の工夫や知恵を日本へ伝えることで、心に風を送ることができたらと思います。私の体験が誰かに届き、一度きりの人生を豊かに過ごすためのきっかけを与えることができればうれしい。これからも世界の多様な暮らしを体験し、発信していきたいと思います。
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ERIKOさん
ERIKOさん
モデル・定住旅行家。鳥取県米子市生まれ。ラテンアメリカをはじめ世界の様々な地域の家庭にホームステイ。生活を共にしながら、現地の暮らしや生き方を発信する定住旅行を続け、世界と日本をつなぐ架け橋として活動している。とっとりふるさと大使。米子市観光大使。独立行政法人 国際協力機構JICA「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバー

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暮らす旅びと
暮らす旅びと
ホームステイ先の家族から家族へ紹介を受けながら現地で暮らす「定住旅行」で、中南米縦断を実現。 現役モデルが企画・実行・資金集めまでをひとりで行い、人並み外れた行動力で踏破する10万5千キロの旅エッセイ。2015年3月発行(かまくら春秋社)



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