岡田武史氏にとって、住まいとは
- 作尾:
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岡田さんにとって住まいというのはどういう存在ですか?
- 岡田:
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僕はこう見えて、住宅には結構こだわりがあって、試行錯誤しているんですよ。
昔、古河電工(古河電気工業サッカー部はジェフユナイテッド千葉の前身)の社宅に住んでいたのですが、取り壊して新しい社宅を建てるということがあって。でも当時は若かったので、新しい社宅には入居できなかったんですよね。
そこで、申込金が不要のマンションに申し込んでみたら当選してしまったんです。「ご当選されましたけど、ご購入の意思はありますか?」って電話がきちゃって。それで、「購入の意思はあるけど、お金がありません!」と返して(笑)。
当然、頭金をいくらか入れないと無理だとなったので、父親に頭を下げて貸してもらって。それで買ったのが、76平米の3LDKですね。
でもその後、家族を連れてドイツに留学に行ったんです。そこでは広い庭付きの家に住んでいたのですが、帰国後に子どもたちの様子が何かおかしい。ドイツでのんびり過ごしていた生活から一転して、イライラしているんです。なぜだろうと思っていたら、廊下ですれ違うときに肩が当たるとか、窮屈なことが理由でした。
- 作尾:
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そうですよね。日本と海外では、家の構造と生活スタイルが違いますからね。それが移住することにつながったんですか?
- 岡田:
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「広さや環境って大事だな」とつくづく感じましたね。そこで少し無理をしてでも、広くて周りの環境がいい田舎に移り住んだんです。
もちろん、移住したからといっていいことばかりではありませんでした。木造だったのでシロアリの被害が出たり、崖の上だったので災害も心配だった。そこで30年経ったのを機に、RC住宅に建て替えました。
住んでみると、通気性が悪かったりして、RC住宅も一長一短だと感じていますが、さすがにもう建て替える勇気はないですね(笑)。
そんな時、こちらの対談でミサワホームさんの展示棟を見たら、本当にすごいですね。デザインも洗練されているんですが、ストレスを感じない設計が素晴らしくて。こういう家に住みたかったなぁと感じました。



