
宮城県 Tさま邸
光に満ちた高天井の和モダンなリビングで
趣の異なる南北の庭を愛でる心豊かな暮らし
ご実家とご自宅の2棟を撤去し、ご高齢のお母さまと快適に同居できる広々としたお住まいを新築されたTさま。
東西に延びる長い敷地を活かして、どこにいても身近に庭が眺められる暮らしを実現されました。
玄関ホールに入ると、正面に枯山水の坪庭が見え、壁に掛けられた「喫茶去」の書が目に留まります。「禅の言葉で、『どうぞお茶でも召し上がれ』という意味です。ご近所の方に気軽に寄ってお茶を飲んでもらえるような家にしたくて、書道をたしなむ妹に書いてもらいました」とTさまは語ります。
天井高約3・5mのリビングは木の温もりが漂う和モダンな憩いの場。南側の大開口サッシからTさまが丹精込めてつくられた美しい庭が広がり、北側の障子を開けると廊下越しに枯山水の坪庭が楽しめます。
お母さまの部屋は東側に配置しダイニング、リビングを介して西側の和室まで一直線につながる動線になっています。あえて仏間のある和室と離したのは、ご高齢のお母さまの元気を保つための配慮だそう。
「朝キッチンでお茶を淹れ、家族のいるリビングを通って和室へ向かい、仏壇にお茶をお供えするのが母の日課なのです。北側の廊下から自室に戻ることで家の中を一周できて、良い運動にもなっています」と奥さま。
休日にはお子さまのご家族が訪れて、お孫さまたちも一緒にみんなで賑やかに食事をされるとのこと。
「先日は妻がフルート、遊びに来た姪がキーボードを演奏し、リビングでホームコンサートを楽しみました。大勢で集まり、ふれあう場ができて幸せです」と笑顔で語るTさまです。