白い壁でシンプルを極めた片流れの外観と青空とが、鮮やかなコントラストとなっているOさま邸。奥さまが営むエステティックサロンを備えた平屋の店舗併用住宅です。玄関ドアを開けると、手前はエステティックサロン、その奥がご家族用の玄関となっています。住空間は中庭を囲んでおり、プライバシーを守りながらLDKや寝室に光を採り入れられる設計。眺めのいいLDKは、中庭に面した高窓から光が降り注ぎ、まぶしいほどの明るさです。テレビ背面の壁と中庭の外壁は味わいある塗り壁で仕上げることで空間を一体化し、窓枠をフレームに見立てて景色を美しく切り取っています。「キッチン収納の後ろを回れる生活動線は、エステティックサロンにも行き来しやすくて便利です」と奥さま。照明や壁の質感にこだわったサロンのエレガントなインテリアもお気に入りとのことです。「平屋にして大正解でした。こだわっていた個性的な外観が実現できましたし、階段の上り下りがないから移動も快適です」とOさまは笑顔で語ります。

片流れデザインが印象的な窓のないシンボリックなファサード。

中庭を囲んで広がるLDK。吹き抜けの高窓から光が明るく差し込む。

[MJ STYLE vol.47_104]