傾斜した敷地の頂上から、周囲の自然を望む軽井沢の別荘。
雄大なランドマークを背景にして、調和する水平ラインのシンプルな外観。
周囲の建物や視線を隠しつつ、その間から広がる景色を借景として取り込んでいく。
南に向いた大きな窓の正面には青い空が広がり、太陽の光と周囲の自然を取り込んでくれる。
その先には屋根の掛かったテラスが、斜面に向かって伸びるように設けられ、
見下ろす様に樹木が周囲に広がっていく。
また中央部のライトコートより北側の景色も取り込み、景色や光や風が通り抜ける空間としている。
外観では、ラフな陰影を感じる天然石のグレーを基調とした壁面と、
見上げる視界によく見える屋根裏に優しいベージュ調の木目柄を組み合わせており、
周囲の樹木の緑や紅葉との相性がとても良い。
インテリアもグレイッシュをベースに、素材感や濃淡を織り交ぜた
フローリングやタイルを、ブラック色で引き締めながら取り入れている。
夕暮れと共に、間接照明やアッパーライトが演出する外観・インテリアが、
昼とは違った雰囲気を演出してくれる。
四季の変化と共に、穏やかで健やかな時間を過ごす非日常空間である。