ミサワオーナーズマガジンの冊子では入門編をお伝えしている「プロが教えるスマホ撮影入門」。
WEB版では、さらに写真がステキになる、ステップアップのためのポイントを2回に分けてレッスンします。
今回は、「小ワザを効かせたステップアップ編」です。
いつもの風景も、「逆光」で撮影すると光の美しさが際立つ写真になります。天気の良い日にチャレンジしてくださいね。
公園の木々の間に沈む前の太陽を入れて撮影。やわらかい逆光となり、手前の景色が暗く落ち込まず、池の水面の波模様が表現できています。
逆光で撮影したことで、全体がやや白っぽくなり、光の輪や玉も出現し、やわらかく味わい深い写真に。被写体が暗く写るので、明るさのコントロール(露出補正)で明るく調整しましょう。
動物など動く被写体を撮る場合は、動きを予測しながら撮影するのがポイントです。
ペットの目線に合わせて低い位置から撮影すると、生き生きとしたかわいらしい表情を撮ることができます。
動く被写体の瞬間を捉える1番のコツは「明るい場所」で「連写」すること。「明るい場所」で撮るとシャッタースピードが速くなるので、動きの速い被写体をブレずに捉えやすくなります。また「連写」をすることで、良い瞬間をおさめる確率が高まります。撮影後にお気に入りの1枚をセレクトしましょう。
「パノラマ」機能は、カメラを横や縦方向に動かしながら、幅広い静止画を作成する機能です。
カメラをスライドさせながら撮影するため、カメラのブレなどでうまく撮れないこともあります。コツは、1回試しで撮影をした後、どこを中心に撮影するかを決め、「始まり」と「終わり」の位置を決めておくこと。脇を締め、カメラがブレないようにするとよりGOOD!外の景色を撮影するなら、空の分量をやや多めにすると、爽やかで抜け感のある気持ちのいい1枚になります。
写真の整理は、部屋の整理と同じで、溜めておくとどんどん面倒になってしまいます。まずは、お気に入りの写真を選びながら1年間の写真を整理してみましょう。
1年を1カ月ごとに整理してみましょう。
例えば、2021年1月、2月、3月…と、1ヶ月ごとに数枚〜10枚くらいまで、「いいな」と思う写真を選んで、「2021年」のアルバムを作成し追加していきます。写真アプリで検索機能がある機種の場合は、検索ボックスに「2021/1」「2021年1月」「2021 1」などと日付を入れると2021年1月の写真のみが表示されるので、セレクトしやすいです。
コツ
1年間を一気にやると疲れてしまうので1ヵ月ごとに行うのがコツ。誕生日、イベント、美味しかったもの、季節を感じる写真…人物だけじゃなく、いろんな被写体があるといい思い出に。選んでいるときに、失敗だと思う写真は削除していけば、自然と写真が整理されていきます。
疲れないように休み休みやってくださいね。
大体10枚〜100枚程度の1年間のお気に入りアルバムができます。
アルバム全体を見渡して、重複するような写真はさらに整理するのもよいでしょう。
お気に入りの1年間のアルバムができたので活用しましょう。プリントして部屋に飾ったり、ポストカードにしてみたり、ぜひ楽しんでみてくださいね。写真を見返すことは、「自分がどんな写真が好きなのか」「撮影で何が良かったのか」を考えるきっかけにもなるので、実は写真上達につながるんですよ。ぜひトライしてみてください!
企業広告の撮影ディレクション・カメラマンをする傍ら「たのしいカメラ学校」を主催。
著書に『たのしいカメラ学校の教科書「カメラ1年生iPhone・スマホ写真編」(株式会社インプレス)』がある。
※掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。
9:00〜18:00(土日祝・年末年始を除く)