資産活用事例

Yさんは、5年前にご主人様を亡くされ、現在はご主人様が経営されていた会社を継いでおります。また、3人のお子様がいらっしゃいます。
Yさんはご自宅の他に、木造2階建てのアパート(ワンルーム全12戸、弊社にて建築)を所有されております。築33年が経過しており、借入金の返済は全て終わっているため、建築費用は賃料で充分に回収できておりますが、現在12戸中8戸が空室の状況です。
ご自身の年齢や身体のことを考え、老朽化で空室が多いアパートをどうするべきか悩んでいました。アパートを弊社にて建築したこともあり、今回のご相談を頂きました。
ご相談を頂いた当初は、「新築アパートに建て替えても、建て替え直後は稼働率が良いが、十数年経過後には、また空室で悩むことになるのではないか・・?」と建て替えには後向きで、管理も煩わしいという理由でご売却を考えていました。なお、一次相続時は配偶者控除により相続税はかかっておりませんでした。
現地を拝見したところ、建物の老朽化が進み、大規模なリフォーム工事が必要となりそうで、募集の賃料を下げるだけではこれ以上の入居が見込めない状況でした。
「売却することも選択肢の一つですが、建築費は充分に回収できておりますし、現時点で特段手元資金を必要としない状況であれば、すぐに売る必要はないのではないか?」とお伝えし、売却ではなく、戸建の貸家に建て替えすることを提案させて頂きました。今回の建設地が、①駅から徒歩20分の立地であること、②近年、戸建て貸家のニーズが高まっていること、③将来の相続人が3人であることから、戸建貸家を3棟建てる計画となりました。(以下配置図およびパース図参照)
また、今回の建設地のように、東西に長い土地では、以下のように分割ラインを入れることで、相続が発生した際にも分けやすく、また、方針変更の際には、それぞれを中古住宅として売却することもできる(ミサワホームでも中古住宅を買い取りいたします)というメリットもございます。
ご家族様とじっくり面談させていただくことで、全員一致で戸建貸家への建て替えとなりました。
次の相続が発生した時の為に、できるだけ評価額を下げたいというY様のご家族に対する想いが決定打だったそうです。現在貸家は全て満室、空室になってもすぐに次の借主様が決まるそうです。
Y様にも「本当に貸家にしてよかった」と大変ご満足頂いております。