ペット共生賃貸住宅の建築事例

一般的にリタイア後は、収入が減る一方で、介護費用等の負担が増えていきます。シニアライフを快適に暮らすためには、老後の資金をうまくつくることが必要です。
マイホームを売却し買い替えることや貸し出すという手段もありますが、今回はマイホームを所有したまま老後の資金をつくる方法をご紹介いたします。
Tさんは幹線道路に面した土地を所有し、そこにはご自宅、ご子息様の自宅(ミサワホームにて建築)と駐車場、築40年を超える平屋の貸家、アパート等を所有していました。
Tさんが高齢になってきたこともあり、相続対策に悩んでいたご子息様(ミサワホームのご入居者様)より相談を受け、今回の計画がスタートしました。
税理士も交え、相続税のシミュレーションを行い、①相続対策、②将来にわたっての収入確保、③納税資金の準備までみすえた土地活用の提案を作成していきました。
その結果ご所有の土地を下記の用途で大きく3つの区分にわけました。
① 幹線道路沿いで建蔽率・容積率が良く中高層の建築が可能な部分には将来的にテナントを誘致する
② 現在アパートが建っている部分は現時点ではそのままにしておき、将来的には売却し納税資金にも充てられるよう準備をする
③ 自宅とその周りの平屋貸家が立っていた部分は取り壊し、賃貸併用の住宅とアパートを建築する
③の賃貸住宅を計画するにあたり、お嬢様が愛犬家で犬を飼われていたことや周辺にペットショップ、動物病院、大きな公園、ドックカフェ等があり、犬を飼育しやすい生活環境が整っていたこともあり、ペット(犬)と共に暮らす賃貸住宅をコンセプトに差別化を図ることになりました。
●物件概要
ターゲット
犬を飼っている若しくはこれから飼いたい方
ゆとりのある単身者~新婚夫婦
間取り 1LDK × 10戸 (2棟)
立地
東京都府中市、京王線「東府中」駅 徒歩10分
●コンセプト
ペット(犬)と共に暮らし、“ゆとり”や“癒し”のある
生活を実現
入居者のニーズに応える賃貸住宅
ペットと共に暮らせる賃貸住宅
まだ供給戸数が少ない
ペット(犬)にも入居者にも優しい・うれしい
賃貸住宅(設備・仕様)
●写真・プランの解説
写真④リビングには傷つきにくい腰壁を設置し、犬のひっかき傷等で退去時のクロスの張り替え費用がかからないように工夫しました。
敷地内には入居者専用のドッグランと足洗い場を用意。1階の部屋には専用庭を設置し、その部屋の入居者はそこをドッグランとして使用できます。
フローリングは、入居者にも犬にも優しい一戸建てにも使われる傷がつきにくい素材のものを採用しました。
キッチン、洗面、バス、ホームセキュリティー、エントランスのオートロック等、入居者が安心・快適に生活できるよう設備にも配慮しています。
各部屋でプランやバスのアクセントパネル、リビングのアクセントクロスが異なり、部屋を選ぶ楽しみもアップ。
『大好きな犬との暮らしを楽しみたい』という入居者の想いも大切にした工夫を施しています。