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ライフプラン

相続・資産承継を見据えた老後資金形成とは

公開日:2023年3月27日

相続・資産承継を見据えた老後資金形成とは
永く、安定して賃貸住宅経営をするには、数十年後を見据えたライフプラン設計を立てることが大切です。さらに、次の世代まで活用できる資産を残すためには、投資対象が優良資産であるか見極めなければなりません。
本記事では、相続や資産承継を見据えた賃貸住宅経営のポイントを解説します。

不動産ジャーナリスト

亀梨 奈美

賃貸住宅経営による老後資金の形成は、資産の承継も見据えて考えましょう。
昨今ではSDGsが叫ばれていますが、不動産投資においても持続可能性の視点を持つことが大切です。

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賃貸住宅経営による老後資金の形成は、資産の承継も見据えて考えましょう。
昨今ではSDGsが叫ばれていますが、不動産投資においても持続可能性の視点を持つことが大切です。

1.相続税対策に必要なのは「税金対策」だけではない?

「不動産投資は相続対策になる」
これは事実であり、「相続対策」は不動産投資のメリットの1つだといえるでしょう。不動産投資が相続税対策になる理由は、以下のように、現金・預貯金や自己居住用不動産と比較して賃貸住宅の相続税評価額が低いからです。

貸家の建つ土地の相続税評価額=自用地評額×(1−借地権割合×借家権割合×賃貸割合)
貸家(建物)=建物の固定資産税評価額×(1−借家権割合(30%)×賃貸割合)


しかしながら、不動産投資の目的が「相続“税”対策」だけになってしまうと、相続人が困ってしまうことにもなりかねません。

「経営」である以上、不動産投資には赤字のリスクがあります。相続税が削減できたとしても、赤字経営、あるいはその見込みのある賃貸事業を相続した相続人は、その後の経営に苦労することになってしまうでしょう。
持家と貸家の新設着工数

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2015年には、税制改正により、相続税の基礎控除額が「5,000万円+(1,000万円×法定相続人の数)」から「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」に引き下げられました。この改正に伴い、相続税が課税されるケースが増加しています。実際に、課税件数割合は2014年から2020年にかけて約2倍となりました。加えて、相続税対策になる貸家の新設着工数も増加傾向にあります。
空き家の種類別の空家数の推移 空き家の種類別内訳

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一方で、空き家の数は右肩上がりで増加しています。全国の空き家の半分以上を占めているのが、賃貸用の住宅です。少子高齢化や人口減少などに鑑みても、長期的に利益が見込める「優良資産」であるかどうかが、今後の賃貸住宅経営の成否を分けるといっても過言ではありません。それでは、優良資産とはどんな賃貸住宅を指すのでしょうか?

2.次世代へと繋ぐ「優良資産」の見極め方

「優良資産」の条件は、1つではありません。まず、賃貸経営住宅の収入と安定性を大きく左右するのは「立地」です。一般的には、駅に近い場所であるほど賃貸需要や資産価値は高いとされていますが、必ずしも駅近でなければならないわけではありません。例えば、大学や大企業の近く、あるいは人気の小中学区の近くも高い賃貸需要が見込めます。他にも、生活利便施設が近く、治安が良い場所、騒音が少ない場所なども賃貸住宅の立地として適しているといえるでしょう。
立地適正化計画で誘導策を事前明示民間が取り組みやすい環境を整備

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立地を考えるうえで重要なのは、持続可能性です。人口および世帯数が減少していくことが確実視されている日本において、今、賃貸需要が高いエリアがその需要を10年、20年……維持していけるとは限りません。すでに、多くの地域で都市の「コンパクト化」が進んでいます。次世代へと繋ぐ資産の建設地を選定するには、人口推計や都市計画、再開発計画にも着目しなければならないでしょう。

併せて、立地選びに際して確認しておきたいのが災害リスクです。近年、自然災害は多発化・激甚化しています。世界的に見ても降雨量は増えており、地震大国である日本では「首都直下型地震」や「南海トラフ地震」など、マグニチュード7以上の大地震が予測されているエリアが点在しています。立地の持続可能性を見極めるうえでは、ハザードマップなども参考するようにしましょう。

持続可能性は、建物にも求められます。昨今では、脱炭素社会の実現に向け、住宅に求められる省エネ性能が飛躍的に高まっています。2025年度からは法改正により賃貸住宅を含む全ての新築住宅に対し、省エネ基準への適合が義務付けられ、さらに2030年には適合基準がZEH基準へと引き上げられることになっています。

3.賃貸住宅経営の承継方法

賃貸住宅経営を承継する方法は、次の3つに大別されます。

・相続
・生前贈与
・法人化

▼相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10% -
3,000万円以下 15% 50万円
5,000万円以下 20% 200万円
1億円以下 30% 700万円
2億円以下 40% 1,700万円
3億円以下 45% 2,700万円
6億円以下 50% 4,200万円
6億円超 55% 7,200万円
相続が最も簡単な承継方法となりますが、先のとおり、相続税の基礎控除額は2015年に引き下げられました。
「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」を超える資産の相続には、相続人に相続税が課せられます。賃貸住宅の相続税評価を含めた資産が基礎控除額を上回る場合には、生前贈与も活用して承継することを検討しましょう。

相続税と贈与税についての詳細は、以下の記事をご参照ください。
大切な家族のために、今すぐできる相続税対策を考える
賃貸住宅経営を承継する方法は、相続と贈与だけではありません。賃貸経営事業を法人化したうえで承継する方法もあります。この場合、承継するのは賃貸住宅という「資産」ではなく賃貸経営という「事業」。相続や贈与とは異なるため、承継に際して相続税や贈与税は課せられません。また、家族や後継者が役員や従業員であるとき、不動産収入が給与所得として分散されるため、個人の場合と比べて納税額が小さくなります。さらに、個人と比較して法人は経費計上できるものが多く、課税所得が抑えられる上、最高税率が低いため、所得税額が小さくなる傾向があります。ただし、事業承継時には後継者が法人の株式を買い取る、あるいは経営者による相続や贈与が必要であることから、必ずしも法人化が最適な承継方法とは限りません。

また、どんな承継方法を選択したとしても「認知症対策」も併せて考えておくべきでしょう。厚生労働省によれば、高齢者人口に占める2025年の認知症有病率の推計は19〜20%程度。賃貸住宅を所有している個人が認知症などによって意思決定能力が欠如していると判断されると、賃貸経営に重大な支障をきたします。まず、新規に入居者と賃貸借契約を締結することはできなくなり、修繕や原状回復など多くの経営業務も滞ってしまうことになります。

法人化は、経営者の認知症対策としても効果的です。一方、法人化せずとも「家族信託」や「成年後見制度」の活用などによって対策することもできます。永く、安定して賃貸住宅経営をし、次世代へと繋ぐためには、事業承継を含めた長期的な視点を持ったうえであらゆるリスクを想定することが大切です。

4.ライフプラン策定と賃貸住宅経営

相続や資産承継は、ライフプランおよび投資計画の1つです。人生100年時代を迎えた現代の資産形成には、長期的な視点が不可欠。相続や資産承継だけでなく、ライフプランを起点とした収益計算や資産の入れ替え、出口戦略をシミュレーションしたうえで賃貸住宅経営を始めることが、永く、安定した賃貸経営をする秘訣です。

賃貸住宅経営とライフプラン策定には、密接な関係性があります。まずは「どんな人生を送りたいのか」から逆算し、いつ、どんな局面で、どれくらいの資金が必要になるのか、老後資金はいくら必要なのかを算出しましょう。そのための最適な資産形成手段として、収益物件の立地や物件種別などを考えていくことが、効果的な不動産投資方法です。

とくに老後の資産形成では、下記のような受け継ぐ人の意思や状況を確認しておくことも大切です。

賃貸経営を継続する意思があるのか
相続税の納税資金はあるのか
相続人同士で揉めることがないか

資産の承継は、相手があってこそ。ご自身にとって都合の良い承継方法が、次の世代の方々にとって最適とは限りません。資産承継の準備に、早すぎるということはありません。将来を見据えた投資計画・資産形成をしてこそ、ご自身やご家族、次の世代の未来をより豊かにすることができるのです。

ミサワホームからのアドバイス

相続・資産承継を見据えた老後資金形成で大事なのは、次世代に繋げる「優良資産」かを見極めることです。ミサワホームでは、持続可能性と資産価値を維持し、多様な出口戦略が取れる賃貸住宅をご提案しております。思い描かれているライフプランを、ぜひお聞かせください。オーナーさまに寄り添い、土地選びから経営中の税務対策や事業承継まで幅広くサポートさせていただきます。

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