利回りとは、投資金額に対する利益の割合ですが、賃貸住宅経営の場合、利回りにはいくつかの種類があります。
今回は、賃貸住宅経営における利回りの概念や算出方法などについて、解説します。
正しく理解したい賃貸住宅経営における「利回り」
実は賃貸住宅経営の場合、ひと言で「利回り」と言っても、いくつかの種類があり、それぞれの概念や算出方法が異なります。
❶ 表面利回り
建築費に対し、年間の満室時の家賃収入の割合を示すのが「表面利回り」。空室や諸経費などは考慮しません。目安として8%以上が理想と言われています。算出する要素が、「建築費」と「年間家賃収入」のみなので、物件やプランなどを最初に比較・検討する際に使用します。計算式は「図1」を参照してください。
❷ 実質利回り
建築費に対し、年間の収益の割合を示すのが「実質利回り」です。収益の割合ですので、火災保険料、管理費などの建築にかかる諸経費も考慮する必要があります。加えて実質利回りは、さらに2つに分けられます。
❷-1 実質利回り(借入金返済前)
借入金の返済を考慮せずに算出する数値です。計算式は「図1」を参照してください。
❷-2 実質利回り(借入金返済後)
諸経費に加え、借入金の返済額も考慮した数値です。そのため、数値としては最も低くなります。目安として、2%以上が良いとされています。実際の経費や返済額も加味するので、現実的な利益を算出できる数値です。表面利回りだけでは見えないリスクを認識することもできるので、物件やプランなどを決める際に使用します。計算式は「図1」を参照してください。
重視したいのは「❷-2 実質利回り(借入金返済後)」
一例として前提の数値を設定したうえでシミュレーションしてみましょう。今回の前提で算出した場合、借入金の返済期間を20年に設定した場合の実質利回りは2.1%です(図2)。
実質利回りの数値をアップさせるには、いくつかの方法があります。そのひとつが、借入金の返済期間を見直すこと。返済期間を20年から30年に変更すると、実質利回りは3.5%になります(図2)。返済期間を調整する以外にも、家賃を上げる、自己資金をプラスするなどの方法もあります。
実質利回りはあくまで目安数値のひとつではありますが、賃貸住宅経営を行うにあたり、確認しておきたい数値のひとつです。長期的かつ現実に即した経営プランをイメージできるでしょう。
実質利回り数値を下げないための方法
それは、「空室率を最小化」「運営コストの抑制」「融資コストの最適化」の3つです(図3)。
利回りは「家賃収入÷投資額」という計算式なので一見シンプルに見えますが、空室率・運営・融資という"見えないコスト"で大きく変動します。だからこそ、最初から利回りを落とさない仕組みづくりと、物件の魅力を継続させることが重要なのです。
賃貸住宅物件には、利便性や耐震性、採光など普遍的な魅力だけでなく、リモートワークに対応した間取りや先進的なIoT設備など、社会情勢やトレンドに起因する魅力もあります。情報感度を高く保ち、反映することで魅力を保てるでしょう。
また、利回りを意識して修繕などを怠ると、物件の魅力が低下し、空室につながってしまう可能性があります。定期的なメンテナンスをすることで、建物を良好な状態で維持し続けることができ、大規模修繕にかかる費用節約にもつながります。
賃貸住宅経営は広い視野で数値に囚われすぎないことも大切
あわせて読みたい記事
土地活用・賃貸経営に関すること、
何でもご相談ください

ミサワホームの賃貸住宅を実際に見学できます。見学会で経営のヒントを見つけて、疑問や不安を解消しませんか。ミサワホームでは、 全国各地に賃貸住宅などのモデルルームをご用意しております。

ご自宅にいながらメールフォームや電話、さらにビデオ通話を利用してご相談いただけます。土地活用のプロがしっかりサポートいたします。お気軽にご相談ください。









