賃貸住宅 再開発の進む街で建て替え計画

「蔵」でバリューアップ！単身者向け賃貸住宅

今回訪問したのは、再開発が進む埼玉県所沢市。東京都内に通勤する人も多く、駅直結のマンションや新しい賃貸住宅が急増し、街も建物も目覚ましく発展しています。そんな駅から徒歩5分ほどの立地に、築38年のRC造の賃貸住宅を所有していたオーナーさま。
「以前の建物が雨漏りして、防水工事の見積もりをとると予想外に高額でした。修繕は諦めて最新設備を備えた賃貸住宅に建て替えることにしました」。
以前の賃貸住宅は、単身者向けのワンルームが8戸入っていました。単身者物件はニーズがあるものの供給量も多く、差別化できるような魅力が必要です。どんな賃貸住宅を建てるべきか、ハウスメーカー数社を検討されたそうです。
「決め手は、ミサワホームならではの大収納空間『蔵』 ® です。「蔵のある賃貸住宅®」なら長期的に差別化できると考えました。妻の実家を皮切りに自宅もミサワホームで建てたことから、安心感もありました」。
周辺に蔵のような大きな収納のついた物件はほぼなく、高い家賃設定も可能に。それゆえ社会人をターゲットに見据えました。

※ 大収納空間「蔵」・蔵のある賃貸住宅は、ミサワホームの登録商標です。
※ 「蔵」は居室としての使用はできません。

敷地を目一杯活かして1棟建てるのではなく、2棟に分けて建てるプランにしたのには、次のような理由がありました。
「子供が二人おり、将来的に相続することを考え、1棟ずつ分け与えられるように2棟建てることにしました」。
2棟共に同じ間取りで、1K+蔵+ウォークインクローゼット（1階）または納戸（2階）が各4戸、2棟で計8戸の設計です。蔵だけでも十分な収納量ですが、さらにウォークインクローゼットや納戸があるため、収納力は抜群です。
2階の各戸には、玄関に土間スペースがあり、アウトドア用品などを置くこともできます。
1階は高天井で、開放感がある点も魅力です。これは入居が決まりにくい1階の空室対策につながります。
実は当初の外構計画では共用扉を設けた塀で敷地を囲う予定でしたが、長年住んできて把握している地域のコミュニティを考慮し、それはとり止めてセットバックをとり、開かれた空間に。これによりエントランス周りは開放的に仕上がっています。

室内はオーナーさまの希望で、白を基調にしたシンプルで長く飽きのこない内装です。
設備面では、単身者に十分な設備を取り入れました。1階キッチンは2口コンロのシステムキッチンで、小上がりの独立感ある空間です。また、昨今ニーズが増している宅配ボックスも完備。
「前の賃貸住宅では、相続した時から自身で管理を担ってきましたが、手間がかかることから、今後はミサワホーム不動産に管理を一任しました」。
物件名は将来的に相続されるご息女の意見を参考にしたそうです。
「娘のアイデアで物件名はハワイ語で『愛をこめて』との意味の『ウェリナ』に。子供たちも愛着を持ってくれています」。
入居募集すると、内見せずに間取りだけを見て申し込みをする人もいるほど反響に。女性や高所得者からの申し込みも多くありました。
建て替えたことで、より現代のニーズに合致し、競争力がある賃貸住宅となりました。