賃貸住宅 建築時から空室対策を考えた計画

人気キャラクターの起用でターゲット層を呼び込む賃貸住宅

「住みたい街」として不動の人気を誇る東京・吉祥寺。駅から徒歩圏内の場所にサンリオの人気キャラクター『マイメロディ』を起用した全国で２棟目となる賃貸住宅『マイメロディハウス』が完成し、話題を集めています。早速、今回の計画を担ったオーナーさまのご子女を取材しました。
「築４０年ほどの女子大学生向けの賃貸住宅が建っていたのですが、女子大の撤退や建物の老朽化から近年は空室や修繕に悩まされ、建て替えを考えたのが始まりです」。
人気の街であるがゆえに競合物件が多く、需要があるといっても他と同じような間取りやデザインでは、古くなるほど空室に悩まされると身をもって学ばれました。こうした経験から着目したのが、人気キャラクターとコラボした賃貸住宅です。
「私自身、幼い頃からサンリオが好きで、キャラクターデザインを用いたホテルや一般住宅がファンの間で根強い人気があることをよく知っていました。不動産仲介会社の『ハウスメイト』が『サンリオ』と共同で『マイメロディ』を起用した賃貸住宅を始めたことを知り、これなら強く差別化できると確信しました」。

マイメロディハウスの１番の魅力は、この建物のために作られた６種の壁紙が用いられたファンシーな空間で暮らせることです。すでに１棟、東京・町田でファミリー向けの間取りの事例があり、人気を集めていました。
２棟目となる今回は、１棟目と異なる入居者層を見据え、単身者をターゲットに。敷地が広いため、２棟にわけ、A棟６戸、B棟８戸の計14戸を確保。それぞれ１階は１K、２階は天井高を活かして１K＋「ロフト蔵」の間取りに。
マイメロディハウスは、ハウスメイトとサンリオの共同企画であるものの、どのハウスメーカーで建てるかはオーナーさまが自由に選ぶことができます。ミサワホームを選ばれた理由は？「ハウスメーカーを3社検討しました。ミサワホームのことがよくわかる展示場『ミサワパーク東京』で熱心に解説していただき、材質や構造の頑丈さや担当の岡田さんの人柄を含め、信頼感を持てたことが決め手です」。

女子大生向けの賃貸住宅経営の経験から女性が多く集まる賃貸住宅では防犯対策を重視する必要があるとお考えでした。
「今回は女性専用ではありませんが女性が多いと想定。昨今、物騒な事件が多いことも踏まえて防犯対策を重視しました」。
そこで割ることができない『防犯ガラス』や防犯カメラを設置。建物の周囲には、足音が聞こえるように砂利を敷いています。また入居者層に近いお孫さんの意見もとり入れ、水回りはトイレと浴室を別に設置。トイレや玄関にもマイメロディの壁紙を施しています。
入居募集は仲介サイトの他、『マイメロディハウス』特設サイトや、ＳＮＳ等も駆使して幅広く入居者を募っています。
「内覧会では、サンリオピューロランドに通うファンの方がいらっしゃいました。ファンの方に特別感を感じながら暮らしていただきたいですね」。
現在『マイメロディハウス』は好評につき、３棟目の建築が進行中です。このような強い魅力のある賃貸住宅はコアな層を惹きつけていくことでしょう。