賃貸住宅 オーナーさま訪問

究極の心地よさを宿す「蔵のある賃貸住宅®」で次世代に価値を継承

「街並みの中でひときわの存在感を放ちながら、決して派手さはなく、ずっと見ていたくなるような美しさを備えた建物。ここは、私自身が住みたいと思える理想の賃貸住宅です」。
そう笑顔で語るのは、世田谷区の三軒茶屋エリアで既存のアパートをミサワホームの「蔵のある賃貸住宅」に建て替えられたオーナーのKさま。実は、本物件以外にも数箇所で賃貸住宅を経営されていますが、ミサワホームとは今回が初めての協業となります。
建て替え前の建物は1戸あたり約18㎡の単身者向けのアパートで、新築当初は満室稼働が続いたものの年を経るごとに空室が増加。家賃低下に伴い入居者の属性も変化し、ゴミ出しルールが守られないなど課題を抱えていたそうです。ちょうどそのころ、足を運ばれたのがミサワホームのモデルハウス。営業担当者とさまざまな会話を交わすなかで「普遍的価値のある賃貸住宅をつくり、次世代に継承したい」「入居者が愛着を持って丁寧に暮らせる住まいを提供したい」など、それまで温めてきた想いを伝えたといいます。
「どんな相談にも丁寧に対応し、潜在的要望も理解したうえで私と相性のよい設計の先生を紹介してくださいました。実際の建築もいくつか見に行き、素敵な空間を生み出すデザインの力を実感したことで、予定より少し早めでしたが建て替えを決意したのです」。

※ 蔵のある賃貸住宅は、ミサワホームの登録商標です。
※「蔵」は居室としての使用はできません。

プランニングでは、周囲を住宅に囲まれた約51坪のコンパクトな土地の可能性を最大限に引き出すことが課題となりました。法令上は3階建てまで建築可能なエリアですが、画一的な間取りで住戸を増やすだけでは普遍的価値の創造が難しいと判断したミサワホームは、1階住戸に＂大収納空間「蔵」®＂を備えた木質2階建賃貸住宅をご提案。総タイル張りの建物で外部からの視線を遮りつつ、コの字形の建物形状や高窓の多用により内部に光と風を巡らせ、ゆとりの広さとそれぞれに間取りの異なる5つの住戸を配しました。
注目したいのが、エントランスに続く階段エリアです。ガラス屋根で覆うと清掃面で課題が生じることから、あえて屋根をかけず、時の移ろいを肌で感じられる空間を演出しています。
「都会の空を切り取った場所が存在するのは素敵です。利便性だけでなく、不便さを味わう心のゆとりを残したのも先生のこだわりでした」とKさま。

LDKに面して「蔵」を設置し、蔵の上に1.5階のスキップマルチルームを配した1階住戸は、高天井で開放的な空間を実現できるのが特徴です。住宅密集地に位置する本物件では、ハイサイドライトによって採光を確保。外部と視線をずらすことで居心地を高め、通常は入居率が低くなりがちな1階住戸の付加価値を高めています。
その空間にさらなる心地よさをまとわせたのは「北欧風インテリア」。Kさまから支給されたルイスポールセンの照明と調和する、上質で心地よい空間を実現しました。窓からの光を反射して陰影を生むグレーの壁紙、フィンランドの森を想起させる床材を基調にシンプルな美を追求。入室時に手元が見えない対面キッチンや水音の静かな水栓、そして愛らしい表情の取っ手に至るまでこだわりを具現化しました。
「建物後方にはプライベートとパブリックを1・2階で振り分けたメゾネットタイプの住戸があるのですが、真っ先に入居が決まりました。強度と設計の自由度を兼ね備えた木造パネル接着工法によって魅力が行きわたる住まいになり、大変満足しています」。

なお、建築当時に東京都ゼロエミ住宅の省エネ基準を満たしていた本物件は、補助金を活用して省エネ設備のグレードアップを実現。また、できる限り最短距離で配管を施工するなどメンテナンスの容易さも追求しています。
「入居者の方が幸せを感じながら、ずっと住み続けられる賃貸住宅をつくるという夢が叶いました。この住宅を大切に育み、安心して、誇りを持って子どもたちに継承したいと思います」。

本物件では、入居者が心豊かな日常を送れるよう、共用部と各住戸にオーナーさまが厳選されたデンマークの照明器具メーカー「ルイスポールセン」のペンダントランプを設置。「蔵」のある1階住戸の階段室や各住戸のワークコーナーなど適材適所に配された灯りが住まいの魅力と価値向上に貢献しています。