地鎮祭(じちんさい)

地鎮祭は、建築を始める前にその地の神様等に敬意を表し、安全な工事の完成と建物の安泰を祈願する伝統的な儀式です。この儀式は、新築の住宅、ビル、橋など、あらゆる建築物の工事開始前に行われます。
神式での主な流れは、まず神主による祭典が行われ、参加者全員で神様に対して祈りを捧げます。その後、供物を神様に捧げ、工事の安全と成功、建物の長寿を願う儀式が行われます。建築主はもちろん、設計者や施工者など、建築に関わる多くの人々が参加します。この儀式を通じて、関係者間の結束を深め、工事の無事を共に願うことができます。
地鎮祭はただの形式ではなく、建築に携わる人々の心を一つにし、安全と成功への願いを込める重要な儀式です。地域や宗教・宗派により様式は様々で仏式では「地鎮祭」という言葉を使わず「起工式」と呼ばれることが一般的です。主に施主の意向に沿った形式で執り行われることが多いです。