所得区分(しょとくくぶん)

所得区分とは、税金の計算や申告を行う際に収入をその性質に応じて分類することです。税制上、所得を複数のカテゴリーに区分しており、それぞれに異なる税率や特定の控除が設けられています。主な区分には給与所得、事業所得、不動産所得、利子所得、配当所得、譲渡所得、退職所得、山林所得、雑所得があります。 給与所得は雇用から得られる収入、事業所得は自営業やフリーランス活動からの収入を指します。不動産所得は賃貸物件からの家賃収入、利子所得は預金の利息など、配当所得は株式投資からの配当、譲渡所得は資産売却利益、退職所得は退職金、山林所得は山林の売却や伐採からの収入、雑所得は上記に当てはまらないその他の収入です。 各所得区分に応じて、税負担を適正化するための計算方法や控除の適用が異なります。たとえば、事業所得では実際の事業運営費用を必要経費として計上できます。所得の種類を正確に理解し、適切な区分で申告することが重要となります。