経済的に自立し、仕事と家庭を両立する女性が増えているいまの時代。
賃貸住宅には、こうした女性の生き方を応援できるプランニングやアイテムの提案が大変重要です。
また、長く住んでもらえる工夫を施し、長期にわたる安定経営へつなげる意味でも「女性の視点」がカギになります。

少子化を反映し、単身者や人数の少ない家族が増加しています。
2020年には全世帯の50%を超えるとする予測も出ているほど。
これからの賃貸住宅は、シングルやスモールファミリーのニーズに応える設計や工夫を取り入れていきたいところです。

女性の賃貸住宅へのこだわりを調査したデータの中で、注目したいのは収納、キッチン、間取りです。
これらはプランニングの工夫で品質を追求でき、暮らしやすい賃貸住宅の実現に結びつく要素。
競争力を高めるうえでカギを握る項目といえるでしょう。

女性の就労数は、2000年の段階では30代以降で減少していたのに対し、2012年では30代から上になるにつれて増加。
こうした女性のニーズに即した住空聞を供給することが、今後の賃貸住宅経営に重要な視点の一つと言えそうです。

賃貸住宅選びのポイントについて調査したデータを見ると、女性は防犯関係の充実度に強い関心を抱いていることがわかります。
女性にとって、「安全・安心」は何よりも重要といってもいい要素。
今後の賃貸住宅には防犯対策が必須事項といえそうです。