1.飾る場所を決める
まず、部屋を見渡して、「フォーカルポイント」を見つけます。フォーカルポイントとは、視線が集まりやすい場所のこと。せっかく飾るのですから、空間のなかでの見せ場を意識することが大切です。玄関や階段の壁、リビングのソファの上やベッドヘッドの上の壁など、家具とのバランスを考えながら位置を決めていきます。
アートを
住まいに
飾ってみよう
お気に入りのアートを手に入れたら、実際に飾ってみましょう。
場所さえ決めれば、掛け方は難しくはありません。掛ける際のポイントをご紹介します。
まず、部屋を見渡して、「フォーカルポイント」を見つけます。フォーカルポイントとは、視線が集まりやすい場所のこと。せっかく飾るのですから、空間のなかでの見せ場を意識することが大切です。玄関や階段の壁、リビングのソファの上やベッドヘッドの上の壁など、家具とのバランスを考えながら位置を決めていきます。
壁に釘やフックを打つときは、必ず壁の芯材部部分に。壁を金づちの柄で軽く叩いてみて、重い音のする部分に芯材が通っています。ホームセンターなどでは、下地探しの専用工具なども売っていますので、芯材の位置をしっかりチェックして、飾る位置を探しましょう。また、外からはわかりませんが壁の中には電気配線も通っていますので、コンセントやスイッチの上下、電話線や照明器具のまわりには釘などを打たないでください。
芯材のある部分に釘を刺してしっかり固定できればよいのですが、飾る場所が限定されてしまう可能性があります。石膏ボード専用フックなら、芯材の通っていない石膏ボードにもフックを取り付けることが可能です。通常、石膏ボードでは釘や木ねじなどは簡単に抜けてしまいますが、石膏ボード専用フックは壁に対して複数のピンを斜めに交差させて刺すため、抜けにくく、しっかり固定できます。これもホームセンターなどで入手が可能。
重さのある大きなアートを飾るときは、2カ所あるいは3カ所に固定させます。フックの耐荷重を確認することをお忘れなく。
アートを飾る場所が決まったら、掛ける高さを考えます。アートの中心が、立ったときの目線の高さより少し上になるぐらいがいいといわれています。ソファや棚などの家具とのバランスも見ながら位置を決め、フレーム上端と左右にマスキングテープで印をつけておきます。
フックの位置を決めるには、金づちを利用すると便利です。額裏の紐を金づちの頭で持ち上げ、紐が伸びた状態で金づちの頭からフレーム上端までの距離を測ります。金づちの柄にマスキングテープで印をつけておきましょう。次に、壁につけたフレーム上端の位置と金づちの柄の印を合わせ、壁に鉛筆でマーキング。鉛筆の印部分にフックの紐を掛ける部分がくるように取りつければOKです。
アートをフックに掛ける際に気になるのが、アートが手前に傾くこと。この傾きを補正するには、意外に簡単な方法があります。準備するのは、市販の消しゴム。フレーム下端の左右2カ所に取り付けるだけで壁とフレームを平行にすることができるうえ、わずかな衝撃でフレームが左右に傾かないよう滑り止め効果も発揮します。消しゴムはフレームの少し内側に取り付けて、正面から見えないようにするのがポイント。マスキングテープを丸めて両面テープのようにして消しゴムを留めると、アートの背面を傷つけずに済みます。
アートを飾って楽しむ場所は壁だけではありません。キャビネットの上や棚などに、小さなアートを飾るのもインテリアのアクセントになります。その際におすすめなのが、イーゼルです。イーゼルは絵を描くときの画板を立てかける道具ですが、ディスプレイにも大活躍。さまざまなサイズのイーゼルがあり、小さなものなら狭い場所にも収まります。アートが倒れず安定するよう、フレームよりも少し高さのあるイーゼルを選ぶのがポイントです。
アートにとって、直射日光と湿気は大敵。箱に入れ、直射日光の当たらない、風通しのよい場所に保管すると、シミやカビ、日焼けや退色などを防ぐことができます。時おり、箱から出して風を通すことも忘れずに。また、縦に立て掛けて並べておくのもポイントです。複数のアートを水平に重ねると、下に置いたアートが重みで変形することがありますので注意しましょう。
※掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。
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