特集

デザインで差をつける賃貸住宅 Part1

あたりまえのアパート経営

賃貸住宅の入居者は、自分の好みやライフスタイルに応じて部屋を選ぶ時代です。そんなイマドキ入居者のハートをくすぐる、賃貸住宅のデザインについて特集します。

この記事は資産活用情報誌「GOOD OWNER」2020年6月号掲載記事をWeb用に再編集した内容となっています。掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。

デザインを高めること。それが持続可能な経営に

陳腐化する「設備」とは違い、「デザイン」には普遍的な価値がある

以前は、賃貸住宅のインテリアデザインにおいて、誰からも好まれるような無難なもの採用する傾向がありました。しかし昨今の入居者は、自分好みのライフスタイルで部屋を選ぶ傾向が強くなっています。デザインで他との違いを見いだし、部屋探しの際に選ばれるための魅力を付加することが必要です。
もちろん賃貸住宅ですから、コストとのバランスを考えなければいけません。しかし10年ほどで交換が必要になる設備とは違い、最初に空間デザインへ費用投下することで、普遍的な魅力となり、長期に安定した経営につながります。高い天井や立体的に空間を使った提案などが価値を持続させる良い例です。
20年後、30年後も魅力的な賃貸住宅でありつづけるために、賃貸住宅の計画段階で行うべき付加価値の工夫について、ミサワホームだからできる提案があります。 今回は、その基本的な考え方から具体例までをご紹介します。

選ばれるためには写真映えする空間デザインが必要

部屋探しの常識も大きく変化しています。株式会社リクルート住まいカンパニーの調査では、部屋探しの際に実際に部屋を見る内見件数が、2005年は平均約5件だったのに対し、2018年では2.8件と減少しています。
この理由のひとつが、物件探しサイトで写真が充実しているからと言われています。ほとんどの入居希望者がネット上の写真で住む部屋を絞り込み、最終確認のために内見するという流れになっています。
つまり入居希望者にアピールできる物件をつくるためには「写真映え」することが重要であり、そのためにも室内外の空間デザインを魅力的にする必要があります。
部屋のカラーなどの工夫はもちろん、高い天井などのわかりやすい魅力をアピールすることで入居者の目を引きつけることができます。 

内装やインテリアにこだわりをもつ入居者は多い

DIYで自宅をカスタマイズをするなど、近年インテリアデザインにこだわる入居者が増えていることは、賃貸住宅でも同じです。
2018年のリクルートの調査では、室内のDIYやカスタマイズを行った経験のある方が18%と、この数年で増加しています。
その理由で一番多いのが「収納が足りないから」という項目です。つまり室内を設計する際に収納を充実させ、しかも写真でわかりやすく伝える必要があります。大容量の収納スペースや、見せる収納の充実などがアピールできれば、入居者の注目を集めることができます。
次に多い理由としては、「内装デザインに不満がある」。「より好みの内装にしたかった」という理由が入っており、とりわけ単身者に多く見られ、若い世代ほどインテリアへのこだわりが強い傾向にあるようです。
また、「SNSなどで自分の部屋を発信したいから」という理由も見られ、自分が住む部屋を見せたいという欲求も強くなっているようです。
こだわりに応えることができるインテリア空間をつくることが、長期安定経営を目指すにあたってより重要となるでしょう。 

空間のコンセプトづくりが 『選ばれつづける賃貸』につながる

部屋探しサイトの写真だけで部屋を決めてしまう入居者が増えているのですから、その写真で判断しやすく、ある意味分かりやすい魅力をつくり上げることが必要です。そのためには、『空間のコンセプト』を明確にするとよいでしょう。
コンセプトは、ターゲットや立地などによりさまざまなものが考えられます。
例えば入居者が部屋探しの判断基準として重視する「収納」にこだわった空間。最近注目されている「テレワーク」に対応するための、仕事とプライベートを上手に使い分けができる空間。ペットと快適に暮らせる空間。車好きのためのガレージ付き賃貸住宅など。
市場調査をしっかり行い、周辺のニーズを見極めたうえで、どのようなコンセプトプランが市場にマッチングするかをじっくり検討することが重要です。

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