人材難の今だから注目が集まる

社宅・寮の土地活用 Part2

あたりまえの土地活用

賃貸住宅経営のひとつのマーケットとして「法人需要」があげられます。
その主流が借上社宅や寮。時代が求める社宅・寮の「今」をリポートします。

この記事は資産活用情報誌「GOOD OWNER」2018年10月号掲載記事をWeb用に再編集した内容となっています。掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。

社宅や寮を視野に入れた土地活用。
そのメリットと成功のポイントをご紹介します

社宅・寮の土地活用メリットとポイント

良い部屋を提供することが、社宅としての重要なポイント

リスクの少なさが社宅契約のメリット

企業と契約する借上社宅の一番のメリットは、何と言っても滞納などのリスクが少ないこと。契約する企業の規模にもよりますが、一般的に借上社宅は個人契約よりも家賃滞納リスクが低いといえます。 企業としては借上社宅の賃料が経費となって節税効果を発揮することから、家賃を支払い続けるメリットがあることもその理由のひとつでしょう。
また企業と契約することで、入居者の審査などの手間が省けるケースも多くあります。

転勤が多い企業の社宅ニーズが多い

借上社宅のニーズは、ますます増加しているといえます。「タイセイ・ハウジーをご利用される企業の多くは、やはり転勤が多い業種だと言えます。銀行をはじめとした金融関係、住宅会社、コンピュータ系の会社、飲食、アパレル業界など、全国にサービス拠点を持っている企業が多い印象があります。
さらに地方で新しい工場をつくるなど、大きなプロジェクトの際も、社宅のニーズが高まります」と大澤さま。人も仕事も全国展開するケースが多くなった現在、住まいの受け皿が必要になっているのです。

単身から家族ごとの赴任も増えている

従来、転勤と言えば単身赴任が多く、借上社宅も一人暮らし用の部屋のニーズが高かったのですが、やはり単身赴任者の健康管理・精神的負担・コミュニケーション減少などを鑑み、子供が小さなうちなどは、家族ごと引っ越すケースも増えてきました。そのために、ファミリー向けの物件の社宅ニーズも増えています。
単身向けに比べると物件の量も少ないし、設備が充実した物件は社宅としてのニーズが高くなるといえるでしょう。

役員クラスの社宅などハイクラスの物件にニーズも

タイセイ・ハウジーさまでもハイクラスな物件のニーズが高まっているそうです。役員クラスの赴任先での社宅や、外資系企業など、海外から日本赴任するケースにおいては、高級な賃貸住宅のニーズもあります。
ミサワホームの実例でも、設備を充実させたハイグレードな戸建貸家が法人契約となったケースも多くあります。まずはどのようなニーズがあるかを検討してみましょう。

住宅の性能や設備にこだわるケースは多い

社員の福利厚生として用意される借上社宅ですから、性能や設備に関する要望も強い傾向があります。耐震性能や防犯性能などの安全面。さらにキッチン設備をはじめとする水廻りの設備も、高いグレードのものが好まれます。
さらに光熱費を抑えながら快適に暮らすことができる断熱性も大切な要素のひとつでしょう。この点でもミサワホームの賃貸住宅は有利だと考えます。

一棟社宅借上げは減少。個別の契約が主流

例えば賃貸住宅を一棟丸ごと社宅として借上げる。このような契約もひと昔前ならあり得ましたが、現在はあまり多くないとのこと。「ひとつは、賃貸住宅のオーナーさまにとっても一棟借上げはリスクが高いということ。例えば、40室の賃貸住宅を一棟社宅として借上げて、その後解約になった場合、40室の空室が出てしまいます。
さらにこのリスクを企業側も望まない傾向があるということです。自社の社宅のせいで個人に大きな損害を与えることは、現在の社会通念上避けたいと考える企業が多いのです。例えば40室の賃貸住宅があり、そのうち10室を一社で借上げるということは多くあります。リスクも分散できるため、オーナーさまにもこのような契約をお勧めしています」と鈴木さま。
ひとつの賃貸住宅に、複数企業の社宅が入っていることも珍しいことではないそうです。オーナーさまにとっても、経営リスクを軽減できる一室ごとの社宅契約はメリットがあるといえるでしょう。

社宅管理会社とのマッチングもポイント

これまで紹介してきたように、オーナーさまにとって法人契約、社宅契約には大きなメリットがあります。しかしその契約のためには、より良い企業との出会いが必要です。もちろん、良い立地に高い性能や充実した設備のある賃貸住宅があれば、企業側が見つけてくれる可能性は高いといえます。
しかしきちんとアピールすることも必要です。ミサワホームでは、さまざまな入居者にアピールする方法のノウハウがあります。社宅管理会社などとのマッチングもお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

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