人材難の今だから注目が集まる

社宅・寮の土地活用 Part3

あたりまえの土地活用

賃貸住宅経営のひとつのマーケットとして「法人需要」があげられます。
その主流が借上社宅や寮。時代が求める社宅・寮の「今」をリポートします。

この記事は資産活用情報誌「GOOD OWNER」2018年10月号掲載記事をWeb用に再編集した内容となっています。掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。

社宅・寮の建築実例

ミサワホームで手がけた社宅・寮のケーススタディをご紹介します。

食堂から大浴場、サウナも完備した 名門陸上競技部の学生寮

東急・二子玉川駅から徒歩20分ほどの広大な敷地に、大学の陸上競技部の学生寮を建築。もともと区民農園として提供していた土地を今後どうするか、相続対策を念頭に検討されていました。そんな時、JAのご紹介があり、大学の寮の用地として活用することに。
そして多くのハウスメーカーの中から、耐久性に優れた建物が建築でき、かつ大学陸上競技部からのさまざまな要望に柔軟に対応できるということで、ミサワホームが選ばれました。50帖を超える食堂や広々とした大浴場、マッサージルームやトレーニングルームなど、一般の寮にはない設備を備えています。
このような要望に応えることができるのもミサワホームの大きな特徴のひとつです。

シェアハウスタイプの アットホームな学生寮

京都市の大学のすぐ近くという立地を活かした、女子学生専用の寮です。シェアハウス型の学生寮で、寝室以外は入居者が共同で利用するタイプとなっています。オーナーさまはこの学生寮を計画するにあたり、設備や仕様などは、学生の意見を参考にしたそうです。
さらに将来、学生が減って学生寮のニーズがなくなった時には、高齢者向けのグループホームとして転用できるように考えられた間取りになっています。まさに今後のニーズを見据えた賢い賃貸経営といえるでしょう。

地方の医療拠点が人材確保のために 用意した職員寮

青森県の中核都市のひとつで、医療拠点となっている病院が建てた職員寮です。人材確保のためと考えていた職員寮ですが、先の東日本大震災の際に、車で通う職員が出勤できないという問題が発生しました。そこで病院の近くに住む職員を増やす必要性を感じたため、すぐに計画を進めることにされたそうです。
こだわたったポイントは快適性。冬の寒さが厳しい土地ですから、できるだけ暖かい建物を、と考えてミサワホームに決められたそうです。女性職員が多いこともあり、入り口はオートロックにして、部屋の鍵もカードキーを採用、安全面にこだわりました。
その快適性は、入居されている職員に大好評で、部屋へ遊びにくる他の職員がうらやましがるほどだそうです。地方医療を支えるためにも、必要不可欠な寮であったといえます。

横浜山手の高台に建つ 超高級外国人向け戸建貸家

古くから外国人ゆかりの地であり、高い人気を誇る横浜山手。その街並みの中でもひときわ高級感を感じさせる戸建賃貸住宅です。賃貸住宅経営を検討されたオーナーさまが、街の景観をより良くできるようなクオリティの高いものを建てたいと思われたそうですが、そうなると賃料も高額になってしまうため、ターゲットを欧米企業の役員クラスに定められたそうです。
欧米人の好みに合うように、外観は高級感を重視し、室内は機能性を重視。洗面所は収納量を多くし、さらにキッチンも広く、七面鳥もまるごと焼けるサイズのオーブンなども採用しました。周辺の賃貸ニーズとは異なる賃貸住宅を建てることで、まったく新しいニーズを作り出した事例でした。

ミサワホームへのご相談はコチラから

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