「地形区分図」を見れば、地盤の特徴や性質がひと目でわかるんです。
ローム台地とは、火山灰や軽石が長年かけて堆積した台地のことです。その特性は地域により大きく異なりますが、おおむね粘性質の高い地層で強くしっかりとしているため、建築物の地盤に適しています。
一見同じように見える2つの土地も、実は大きな違いがあります。Bの「更新世段丘」は、水害を受けにくく地震などの被害を受けにくい台地です。一方、Aの土地は要注意。ローム台地でも一度掘り出して盛土したものは沈下しやすくなることもあるのです。
同じ敷地内でも、井戸の埋め戻しや土の入替えなどで部分的に地盤が弱かったりすることがあります。地盤調査では建物の配置に合わせて「建物の四隅と中心」の5ポイント+αに実際に荷重をかけ、試掘をして強度を測ります。調査のためにも、まずは住まいの構造、間取り、配置を決めることが大切です。
地盤調査の結果、軟弱地盤だった場合は、地盤改良工事が必要になることがあります。地盤改良工事は、地盤強度に合わせたさまざまな工法があります。
素材を木にするか鉄にするかで建物の荷重が変わるため、基礎の設計も異なります。さらに、建て方によっても適切な基礎は異なります。建物の荷重が一点に集中しやすい構造だと、地盤によっては不同沈下を起こす可能性があります。一方、荷重が分散される木質パネル接着工法のモノコック構造なら、不同沈下のリスクを軽減できます。
ミサワホームでは、建築予定地周辺の地盤の特徴や自然災害リスク情報をまとめた「ハザードカルテ」を無料で作成。その結果をもとに、「邸別基礎設計」で土地や建物に合った基礎をご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。