AMENITY2段階バリアフリー
いまもこの先もずっと安心な住まいづくり。
将来の変化に備える、セーフティデザイン。
“基本”と“将来”の
2段階配慮のバリアフリー。
住宅内の不慮の事故による死亡者数は、交通事故の死亡者(約7,000人※1)を上回ります。しかも70%以上が65歳以上の高齢者。本当に安全な住まいにするためには、新築時点で将来にも備えた設計にすることが不可欠です。ミサワホームは新築時に、健常者の家庭内事故を防ぐ「基本設計のバリアフリー」(第1段階)に対応。そのうえで個別の「高齢・虚弱対応のバリアフリー」「介護・障害対応のバリアフリー」(第2段階)を加えやすい2段階配慮設計を推進しています。
※1 厚生労働省「人口動態統計年報」(平成22年)によります。
警察庁発表の数は4,863人(平成22年)です。
家庭内における不慮の事故死の状況(抜粋)
0歳 | 1~9歳 | 10~19歳 | |
第1位 | 先天奇形等 | 不慮の事故 | 不慮の事故 |
第2位 | 呼吸障害等 | 悪性新生物 | 自殺 |
第3位 | 乳幼児突然死症候群 | 先天奇形等 | 悪性新生物 |
第4位 | 不慮の事故 | 心疾患 | 心疾患 |
第5位 | 出血性障害等 | 肺炎 | 脳血管疾患 |
未成年者の年齢層別死亡原因
全年齢/人 | 10歳未満 | 65歳以上 | |||
人 | % | 人 | % | ||
家庭での事故死総数 | 12,873 | 205 | 1.5 | 10,150 | 78.8 |
スリップ、つまずき及びよろめきによる同一平面上での転倒 | 1,383 | 6 | 0.4 | 1,226 | 88.6 |
階段及びステップからの転落及びその上での転倒 | 480 | 1 | 0.2 | 381 | 79.3 |
建物又は建造物からの転落 | 401 | 14 | 3.4 | 188 | 46.8 |
浴槽内での溺死及び溺水 | 3,626 | 33 | 0.9 | 3,187 | 87.8 |
浴槽への転落による溺死及び溺水 | 42 | 5 | 11.9 | 31 | 73.8 |
Column
寒い季節には、浴槽内の事故を招く「ヒートショック」に要注意。
上記の表「家庭内における不慮の事故死の状況」を見ると、「浴槽内での溺死及び溺水」が非常に多いことがわかります。これには、浴室でのヒートショックが関係しています。寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、血管が収縮して血圧が急激に上昇。そのまま浴槽につかると血管が拡張して、反対に血圧が急激に低下します。この急激な血圧変動により、浴槽内で立ちくらみや失神を起こし、溺れてしまうケースが多いのです。このようなヒートショックによる事故を防ぐためにも、温度のバリアフリー化を図ることが重要です。
入浴中の心肺機能停止者数(2011年)
外気温が低くなる1月の発生件数は8月の11倍にもなり、ヒートショックが増加の原因であると考えられます。
2段階配慮設計なら、かしこくバリアフリーを実現できます。
「もしも」に備えて下のような準備をあらかじめ施しておくことで、将来のリフォームなどを、よりスムーズに、低コストで実現することができます。
- ●間取りを変更しやすいスケルトン・インフィルで設計する。
- ●トイレ、洗面、浴室など水廻りに面する壁を耐力壁としない。
- ●車いすが曲がれる通路形状、部屋出入口の配置。
- ●将来手すりを設けたい場所に、下地材を入れておく。
- ●水廻りの増設に備えた配管計画を立てておく。
- ●将来エレベーターが設置できるよう、上下階同じ位置にクロゼットスペース、専用電源等を確保。
- ●屋外からの車いす用スロープの設置経路を考えた設計と建物配置。
介護型間取りへの変更例
みんなが安心、新築時の
「第1段階バリアフリー」。
年齢にかかわりなく、より多くの人に必要なバリアフリーは、ユニバーサルデザインとも呼ばれます。たとえば、住まいの段差を抑えたり、足元灯を設置するなどのバリアフリーは、身重な女性や小さなお子さま、お年寄りなど、誰にとっても効果的な安全対策となります。
また、屋内の温度差によるヒートショック対策として、温風ヒーターや床暖房などによる温度のバリアフリー化も重要です。
障害対応など、将来の
「第2段階バリアフリー」。
将来、加齢により身体機能が低下したり、障害が発生した場合、個別のバリアフリー設計が必要です。
「高齢・虚弱対応」では、補助付き便座や腰掛付き浴槽で、水廻りの安全性を向上。電動昇降機で階段での危険を減らします。「介護・障害対応」では、車いすの移動をスムーズにするため、スロープや段差解消機を設置。間取りを介護型にリフォームするのも効果的です。