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南極の人たち

南極ノウハウ『南極の自然現象その1』

オーロラ

 “南極の空を彩る光の奇跡”と言えば、誰もが思いつくであろう『オーロラ』です。光の帯が風に揺られるように輝く夜空は、言葉で例えようがないほどの壮観です。南極では、視界に広がるすべての空がオーロラの光に埋め尽くされることもあります。出現の頻度こそ違いますが、南極では、夜の暗闇が訪れない白夜の季節以外、観測するチャンスがあります。 このオーロラは、地球と太陽の間の宇宙で起こっている物理現象で、虹などのような気象現象ではありません。太陽から吹き出した電気を帯びた粒子(太陽風)が、地球という大きな磁石の磁場(磁気圏)の外側を流れる際に電気エネルギーを発生させます。これが放出されるときの光がオーロラなのです。
オーロラの壮大さに圧倒されるのも、地球よりも広大な宇宙で生まれている光であると思うと納得のいくような気がします。
オーロラの発する光の色も宇宙の影響を受けています。オーロラは赤、緑、白、紫、ピンクといくつもの色を持っていますが、これはオーロラが発生する高度によって違いが現れるのです。例えば、高度200kmより高いところでは赤色、それより低い高度200kmから100kmあたりでは緑色というように。
オーロラが見られる場所は、オーロラの発生する「オーロラオーバル(または、オーロラベルト)」と呼ばれる領域の下になり、南北両極の磁極を中心にドーナツ状に存在しています。この領域は地球の磁気圏の影響によりドーナツ状になっていますが、観測基地である昭和基地は、ちょうどこのオーロラオーバルの下に位置しており、観測に理想的な場所として、開設以来、オーロラ観測を続けています。

レア物!?自然現象「サンピラー」と「幻日」

 オーロラほど有名ではありませんが、南極で見られる特殊な自然現象は多くあります。その中でも太陽の光に関係した「サンピラー」と「幻日」の2つをご紹介します。
「サンピラー」とは、太陽柱(たいようちゅう)とも言い、その名のごとく、太陽から柱のように光が立ち昇って見える自然現象です。南極特有の現象というわけではありませんが、高地で多く見られること、ダイヤモンドダストなどが発生する寒い地域で多く見られることなど、南極の自然条件と合致する要素が多いため、南極でも見ることができるのです(太陽柱は、大気中に浮かぶ氷の粒(氷晶)による光線の屈折などにより観測されることがあり、都市部や夏期にも条件が揃えば見ることができます)。
また、同じ原理でライトに柱が立つ「ライトピラー」現象もあり、昭和基地の灯りに見られることもあります。
「幻日」は、太陽と同じ高さに光の球が並び、幻の太陽が現れたかのように見える自然現象です。太陽ほど大きな光源にはなりませんが、ときには、太陽の両側に2つ発生することもあります。これは、サンピラー同様、大気中に浮かぶ氷の粒が引き起こす現象で、大気を落下する氷の粒がちょうどプリズムのような働きをして、太陽の光を屈折させることから発生するそうです。

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