Frontier Story

大きな貢献が
実感できる喜び

まちづくり事業
2016年入社/早稲田大学卒

安部 菜々Abe Nana

開発事業部 不動産投資課
宅地建物取引士

Frontier Storyフロンティアストーリー

はじめての物件取得と苦労

開発事業部のなかで、不動産投資課として本格的な体制となったのは2年前でした。私は入社2年目で新しい部署である不動産投資課に配属となりました。その中で配属されて1年間契約をとることができませんでした。

3年目に入り上期は何もなく、もがいているというか「どうしよう」と思っている時に、以前からお付き合いのある仲介会社から独立されたご担当の方から連絡があり、今まで親しくさせてもらっていたので「まずはミサワの安部さんに」と言ってくださり、情報をいただくことができました。それが1番うれしかったですね。

普段から銀行や不動産仲介会社、あとは直接の所有者である不動産会社にあたり、「売り物件情報はありませんか?」「売りませんか?」とお声がけをしています。「うちもこういう物件持っているので交換しませんか」といったようなお声掛けもします。積極的に「買います」とアピールする必要もあります。

地元に根付いた仲介会社を開拓するとまだ広まっていない情報を持ってらっしゃることがあるので、インターネットで探して直接会いに行くこともあります。最初のコンタクトは電話をしてミサワホームの事業の説明をし、「一度情報交換や挨拶に行っていいですか」とお伺いします。大変なのは、自分のルートをつくることですね。

いかに一般的に出回っていない物件を、情報として得ることができるかがとても大切です。なかなか良い情報を引き出すのは難しく、いかに川上での情報を出していただけるか、というのは普段からのお付き合いもありますし、今回の物件も幸いにも1番最初に声をかけていただけました。

はじめて担当した物件は共同住宅になります。全てを1人で担当をし、プレッシャーもありましたし不安もありました。価格交渉や購入前に物件が法律に基づいて建築されているかなどの調査をする必要もあります。

法的に指摘がある部分もあったので、是正対応の打ち合わせを重ね、ようやくはじめての1件目を購入できたのは大きかったですね。

転機となった大きな貢献

はじめて売却を担当したのは4年目の夏。

現在ミサワホームが取り組んでいるリファイニング(リフォームやリノベーションとは異なり、構造躯体補強や現行法規への適合を行う再生建築の手法)物件なのですが、ミサワホームでも3件しか前例がなく、物件を仕入れて、リファイニングとして仕立て、それを実際に市場に出して売れるのかを検証する意味も含めての売却でした。

売るタイミングの基準は、基本的に仕入れ時は5年程度保有してから売ると言う視点で進めています。ただやはり、会社の売り上げや部門の目標数値にもよります。市場が良く、高値で売れそうなときは売りにだします。時期によっては売りが強い時もあれば、買いが強いという時もあるので慎重に判断しています。その判断が難しいですね。

この物件は入居者が退去してもすぐ埋まり、空室のない状況でしたので、保有している分には優秀な物件だったので、売却することに対して反対意見もありました。しかし、リファイニングという事業の流れを一つ完成させ、推進していくためにも1度は売却したほうがよいという判断で売却に踏み出しました。

最寄り駅から徒歩3分程度という立地の良さに加え、リファイニングという仕組みでグッドデザイン賞を受賞した建物であるということも含めて、どうすれば一番高く売れるかという検証を事前に行い、不動産投資課としてはじめて「入札」という形式をとりました。

結果は想定以上の価格で売ることができたので、私としてもはじめての売却で会社の売り上げに大きく貢献することができました。その月の営業締めの場で役員が、「この物件はうちの安部さんが・・・」という発表をしてくださり、少し恥ずかしかったんですけど、それはとても嬉しくて、自分としても大きな転機となりました。

自分の成長を感じることができる

売るのも買うのも、まずは物件を見つけることが大変です。そして社内の調整もありますし、社外の付き合いもあります。資料作りや事業計画を作る必要もあります。日々、外部の方たちから情報を仕入れ、根拠となる数字をもとにご提案していきます。

基本は、買主や仲介会社、売主、管理会社、物件の調査会社など外部とのやりとりが多いですね。鑑定評価という、物件がどれくらい価値があるものなのかを鑑定する必要もあります。また、取得の最初の段階であれば司法書士と連携をとる必要があり、取得に至るまでの間に様々な方と関わっています。

また、スケジュールの調整が重要でとても苦労します。売却時も購入時も様々な条件を出されるので、その条件をミサワホームで受けられるかの判断も必要です。その折り合いの付け方が難しいです。話し合いの中で決めますが物件ごとに条件が違うので大変ですね。

扱う額が大きすぎて感覚がわからなくなる時はあります(笑)。仕入れをすれば、ある程度の規模で利益をあげることができます。売れば何十億という売上げが立ち、会社や部署の利益に貢献している実感を味わえるので、それは一つのやりがいですね。スピード感を持って利益を上げていける部署にいられることが自分の成長を感じることができます。いい環境にいて頑張っております。

※所属部署は取材当時の部署を記載 

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