まちづくり事業
2007年入社/東京大学大学院卒

平山 由佳理Hirayama Yukari

商品開発部 商品開発二課
工学博士
宅地建物取引士

Career pathキャリアパス

START
開発建材事業部 技術課へ所属。
STAGE 12009/04~2015/03 
ミサワホーム総合研究所 出向
環境創造研究室にて微気候デザインの開発・研究に従事。クールルーバーの開発、エムスマートシティ熊谷の
分譲地開発に携わる。
STAGE 22015/04~2018/03 
ミサワホーム総合研究所 出向
会社の支援プログラムを使い、東京工業大学大学院 総合理工学研究科 博士課程修了。
研究テーマは微気候デザイン。
「ドリップルーバー」開発
日本ヒートアイランド学会論文賞受賞
STAGE 32018/04~ 
商品開発部 木質設計二課 所属
産休・育休取得後、時短勤務で復帰。
企画商品「SMART STYLE」、「CENTURY Stylepro」の開発、改訂を担当。

Interviewインタビュー

研究職から商品開発へ

現在はSMART STYLEやCENTURY Styleproなどの企画住宅の開発を担当しています。環境・健康・減災・快適技術を軸にした商品の開発、基本・実施設計、設計・施工マニュアル等の作成・整備をおこなっています。特にCSPではCENTURYブランドで企画商品を作るという新しい運用やしくみづくりの創設に携わりました。

それまではミサワホーム総合研究所で1人1テーマといった形で自分のテーマを持ち、「0」から「1」を生み出す仕事をしていました。真夏と真冬の暑さ寒さ対策に関する研究も行い、販売前の分譲住宅に測定器を設置し、何度も足を運んで測定したりもしていました。研究職ですので測定結果を学会発表したり、大学の先生とお会いして会議を開くなど、技術的な交流もありました。

入社の動機

学生時代から環境問題に関心がありました。きっかけは高校の理科の実習で箱根に行ったとき、火山岩から森林ができるまでの過程を見ることができました。そこでは一つ一つの植物が役割を持って機能しており、何世代にもわたって遷移がすすみ、自然界を創りあげていることに感動しました。とにかく自然ってすごいな、と思いましたね。

そして、自然を守りたいという気持ちが強く農学部に進みました。自然を守れるような仕事もしたいと思っていましたが、ビジネスの世界では難しいと思ってあきらめかけていたところ、ミサワホームで木材を再利用する技術開発の話をもらい、広い意味では環境に繋がっていますし、当時女性では少ない研究職での採用とのことでしたので、ミサワホームに決めました。

入社して最初の部署が廃木と廃プラスチックを混ぜて人工的に木材をつくる「M-Wood(エムウッド)」の開発でした。ここでは産廃業者に回って原料となるものを探したり、品質基準を作ったりと、材料の開発に関する技術を学びました。しかし次第に、生活の中にかかわる「自然」を対象とした仕事をしてみたいと思うようになり、何度も希望を出してミサワホーム総合研究所の中の、環境創造研究室という部署へ異動させてもらいました。

ミサワホームの印象

会社の状況も私が入社した当時から大きく変わり、今後も大きく変わっていくと思います。上の世代は自由な発想の人たちが多く、好きなことを形にしたいという思いを持っている人が多い印象があります。技術者にとってすごく働きやすい会社だと思います。トップダウンだけど余白がある。アンテナを張っていれば必ず自分の思いを実現できるチャンスがある会社だと思います。

企業で研究するということは、大学で研究することとは違い、成果を「形にできること」が1番大きいと思います。私のようにバックグランドが違っていても、住環境は幅が広いのでどこかに自分のやりたいことを生かせるテーマはあるはずです。私もドリップルーバーの開発をすることになるとは思っていませんでしたが、やってみるとすごく面白かったです。

今後挑戦したいこと

今の部署は企画住宅の設計をしています。今までエクステリアだけだったのですが、住宅の商品にがっつり入っていくような部品の開発にも関わっていきたいですね。それが全国に広まっていければ嬉しいです。企業の研究者として、良いものを作って売れることが世の中に浸透していくことだと思います。例えば大学の先生だったら新しい価値観を見出し、教えることを通じて広めていくことが一つの方法ですが企業の研究者としては、新しい物や価値を求めやすい価格で提供し、それがお客さまの手に渡って使われることが社会貢献だと思いますので、売れるものを作りたい、良いものを作ってそれが普及していって欲しいなと思います。

実際、すでに形にし始めていますが、「自然」を強調しながらも、IoTという世の中の流れにうまくのっていきたいとも思っています。自然は脅威に感じたり、面倒に感じることもあるので、そういった時にはIoTの力を借りつつ、うまく利用しながら、自然の良さをもっと気軽に味わってもらえるようなシステムを作りたいと思っています。

学生のみなさんへ

目の前のことに夢中になっていると、いろいろと一貫していないように思えることも多いと思います。けれど信念があれば、全部つながってくるはずです。信念を持ちつつ、その都度最適な選択をしていけば、最終的には「全部やって良かったな」と思えるはずです。ですので就職活動も、「今」のベストな解答を出すことができれば、将来につながってくると思いますので、頑張って欲しいです。

Hirayama Yukari平山 由佳理

商品開発部 商品開発二課
工学博士
宅地建物取引士

平山 由佳理

Daily schedule1日のスケジュール

AM

08:00
通勤
電車の中は貴重な一人の時間。
本や資料を読んだり、前日に自分が書いたものを自分で赤入れしたりします。
(途中から寝てしまうことも多々あります。)
09:00
出社
メール、回覧資料の確認、社外問合せ対応。
育児のための時短勤務中なので、回覧物は最後になる場合が多いです。
前日に退社した後のメールや回覧物のチャックをしてまわりに追いつきます。
10:00
課内会議or打合せ
企画住宅を担当する課は、全員で一つの商品を作るので課の中の情報共有が他部署より圧倒的に多いです。
会議に限らず、近くの人とちょっと打合せ、なんてことも多いです。

PM

12:00
昼食
NSビル勤務は同期が多いので、一緒に食事をしています。
13:00
打合せ調整など
共同開発を行っているメーカーと密に連絡を取っています。
双方の開発スケジュールや打合せの調整、試作品の依頼などを行います。
14:00
資料作成
技術的内容を確認し、社内・社外向けの資料にそれぞれまとめます。
16:00
社内問合せ対応
現在も総研と兼務のため、総研の仕事に関する問合せにも対応しています。
17:00
退社・通勤
電車の中で会社から支給されたスマホを使って、手短にメールの返信を送ります。
定時は18時なので、その間のメールには対応したいと思っています。
17:45
保育園お迎え
2才の子どものお迎えです。
2人で家まであちこち寄り道しながらゆっくり帰ります。
19:00
夕食
夫の帰宅を待って、3人でご飯を食べます。
20:00
夕食後
子どもと遊びたいのですが、一緒にテレビを見ながら寝てしまうことも...

休日の過ごし方

子どもが生まれる前は、冬は毎週末のようにスキーに行っていました。
子どもが生まれてからは、近所の公園や、保育園のお友達とゆるく遊んでいます。
平日一緒にいる時間が少ない分、できるだけわがままも聞いてあげたいと思っています。

※所属は取材当時の部署を記載 

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