Frontier Story

医療のあるまちづくりで、
地域を活性化

まちづくり事業
2003年入社/東京理科大学卒

若江 暁久Wakae Akihisa

開発事業部 医療介護コンサルタント課
医療経営士2級 不動産証券化協会認定マスター
宅地建物取引士 不動産コンサルティングマスター

Frontier Storyフロンティアストーリー

営業、人事の経験が成長の糧に

ミサワホームに入社後、5年間、地方都市で戸建住宅の営業担当として、お客さまの思いや夢をカタチにする仕事に携わりました。この経験から「お客さまにとっての価値の大事さ」を学んだことは、自己成長の基盤となり原動力になっていると思います。

その後、本社の人事部で採用の仕事に従事しました。ここでは会社を見る目を養うとともに、今後ミサワホームが成長していくにはどんな人財が必要なのか、といった組織論的な考え方を身に付けることができました。

現在の開発事業部には2009年から所属しています。医療・介護・福祉系施設の開発、受注を推進する部署で、私は全国の営業担当者と共に病院や介護施設等の事業者さまを訪問。さまざまなご要望をお聞きし、その課題解決のためのプランを考え、提案・実行しています。

医療を軸にした地域活性化プロジェクト「ASMACI」

ミサワホームでは「住まいを通じて生涯のおつきあい」の企業理念のもと、少子高齢化や地方の人口減少などの社会課題と向き合い、「人が中心」「人の暮らしを大切にする」ミサワホームならではのまちづくり事業に注力しています。

そして「明日を楽しく、 明日を元気に」の思いを込めた「ASMACI(アスマチ)」ブランドを立ち上げ、地域や医療機関の課題解決をサポート。地域の活性化とともに、住民が健康で豊かな暮らしを続けることができる拠点づくりを推進しています。

その第一弾となったのが「ASMACI×浦安」プロジェクトです。千葉県浦安市内の病院移転計画をきっかけに、新病院とミサワホームが保有・運営する複合商業施設の一体開発に取り組みました。

浦安市は、高齢化の問題がある一方で、若い共働き世帯が増えており、保育所不足の問題も深刻化しています。そうした状況のもと、このまちに必要な機能は何かと考えたとき、「病院・福祉施設を中心に、人が集まるまち」というコンセプトに行き着きました。

多世代交流のまちづくりを民官一体で推進

このプロジェクトで大事にしたのは、持続可能な病院経営の実現とともに、人々が集まる環境をつくり、地域の活性化につなげることでした。子どもから高齢者まで、安心して元気に暮らし合える環境を目指して、一緒に浦安を盛り上げる拠点をつくりましょう!と提案しました。

その結果、病院・ミサワホーム・地元金融機関・浦安市の民官の4者で協定を結び、「医療・介護・子育て・防災・住まい・商業」の複合拠点を整備。生活に必要な機能を集約した多世代交流が広がる拠点が誕生しました。

また、複合拠点の隣地にアクティブシニア向け分譲マンション「LUMISIA浦安舞浜」を建設したほか、病院跡地にASMACIブランド第二弾の、医療介護複合施設「ASMACI浦安富岡」を続けて開発しました。各拠点を連携させることで、多世代の人々が住み慣れた地域で安心かつ健康的に住み続けられる「サスティナブルなまちづくり」の実現に貢献します。

ハコ・モノづくりじゃない。次世代の暮らしを創る

今回のプロジェクトでは、病院の移転が新しいまちづくりの原動力となりました。医療が核になることで、高齢者や介護、子育て、健康などの問題解決につながりやすく、それに加えて地域に必要な住宅や商業施設、交流スペースを有機的に整備することで、病院周辺が人の集まる環境に生まれ変わっていきます。これは、単にハコやモノをつくるだけでは解決できない、その地域に暮らす人々の不便・不満・困りごとの解消につながる取り組みとなっています。

病院をはじめ、4者協定のメンバーである地元金融機関、浦安市は、地域の発展なしでは個々の成長や持続ができません。そうした背景から4者の想いが一致し、地域活性化を目指す「ASMACI」のコンセプトのもとに拠点を整備することができました。

私がこの仕事で大事にしたのは、地域の声を聴くこと。建物を建てることが目的ではなく、次世代に受け継がれるような、もっと良いまちづくりです。そのために私たちは「事業を開発」しているのだと思います。

今回の浦安プロジェクトをモデルケースに全国に「ASMACI」ブランドを広げ、人が集まってくる拠点を構築し、地域に貢献していきたいと思っています。

※所属部署は取材当時の部署を記載 

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