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interview

ウォーキングを続けて
健やかに、幸せに

元オリンピック選手
勅使川原 郁恵さん

長野、ソルトレークシティ、トリノと
3度のオリンピックに出場した勅使川原さん。
スケート選手の頃から今でも、
ウォーキングはとても重要な日課だ。
運動不足になりがちな時代に
正しく歩くことの魅力を聞いてみた

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  • 選手時代からウォーキング
    スケート選手時代から日常的にウォーキングを取り入れていましたね。私の専門はショートトラックスピードスケートといって、一周111.12mのトラックを数名の選手が左回りに滑っていく競技です。そのため、筋肉のつき方に左右差があったんです。歩くことは左右対称の動き‥‥右手が出れば、左足が出る。私は、姿勢が整った歩きをすることで、体のバランスを整えていました。

    歩きながら作戦を考えていました
    ウォーキングは、他にもいろいろな意味があって、精神面を落ち着かせたり、そこでレースの作戦を考えたりしていました。仕事もそうだと思うんですけど、同じところでじっとして考えていると、行き詰ってしまうんです。そんなときに、外に出て季節を感じたり、遠くを眺めたりして気分を変えて‥‥、それに歩くことによって全身の血液の流れが良くなって、頭のほうに血流が流れてきて、新しいアイデアが生まれやすいんです。
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  • 最近は、子どもと一緒に
    最近は、子どもと一緒にウォーキングしています。小学2年生と5歳の男の子なんですけど、外に出られるので喜んでくれていますね。私がとても速いスピードで歩くので、お兄ちゃんは私のスピードについていくために前傾姿勢になって、必死にがんばっています。次男は、同じペースでは歩けないので、「タッタター」と走ってきては、ゆっくりになって、を繰り返していますね(笑)。ついてこないと「おいていくよー」と言うと、びゅーと走ってきます。

    いろんな発見が楽しいんです
    ウォーキングしながら、親子でいろんな発見をしています。お花や虫を見つけたら立ち止まって「なんだろうねー」とお話して、また歩き始めます。それがすごく楽しくて‥‥。ランニングだと「止まると負け」みたいに思いますけど、ウォーキングは止まってもいいんです。

    ときどき止まってもいい
    たとえば、「30分ほど運動を続けないと脂肪燃焼しないとか」は昔の考えなんですよ。最近は、少し歩いて、休憩しても、脂肪は燃焼し続けているという研究が出ています。だから止まってもいい。「どれくらいの時間を歩くのがいいのか」とよく聞かれますが、時間は決めなくていい。通勤やお買い物に行く5分、10分でもいいんです。正しい姿勢で歩くことによって、その時間を効率のいいウォーキングに変えていくのが大切です。
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  • 「いつでも、だれでも、すぐできる」
    ウォーキングは、人間に必要なことが詰まっている運動だと思います。体を整えながら、気持ちをリラックスできます。それにお話を楽しめる。立ち止まってもいい。近所を歩くだけでもよいので、すぐできます。「いつでも、だれでも、すぐできる」。それがウォーキングの良さだなぁと思っています。とても自由な運動なんですよ。

    トレーニング効果があるんですよ。
    「たらたら」と歩いていると効果はないですけど、エクササイズ的に大股で「さっさっさっ」と速いスピードで歩いていくと、いいトレーニングなんですよ。大切なのは姿勢です。ポイントは3つあります。しっかり背筋を伸ばして、腕を引く。骨盤を立てる。足裏をローリングさせる。そうして、いつもより少し歩幅を大きくして歩くのがいいですね。

    長く続けて、幸せに
    ウォーキングは、体に負担なくできるので長く続けられます。ランニングだと膝や腰に負担がかかるので、痛みが出てきたりしますが、ウォーキングはあまりケガを意識しなくていい。やりすぎはよくないんです!スポーツ選手は、やりすぎで寿命が縮んでいると思うんですよ(笑)。長生きして、ずっと幸せでいたいのであれば、ウォーキングはお勧めです。
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  • 【正しいウォーキングの姿勢】 おとなこども運動vol.70

  • 健康に関する22の資格
    現役引退して、初めてのお仕事で、中山道(NHK「街道てくてく旅。」)を2ヶ月半かけて歩かせていただいて、いろんな方にお会いしたり、お話を聞いていたりして、「健康って生きていくうえで一番大切なキーワードだ」と実感しました。その後にイベントなどでも、みなさんから健康に関しての質問が多いんですよ。それで健康に関することを学んでいたら、資格が22コになりました(笑)。

    大切なのは、食事、運動、休養です
    健康で大切なのは、食事、運動、休養です。運動と言っても、「ジャージに着替えて運動するぞ」と思わなくてよくて、時間があるときに、気の向くまま正しい姿勢で歩くことで、充分よい運動になります。テレワークなどで座りすぎであれば、ウォーキングで筋肉や気持ちをほぐすといいですね。長く健やかに幸せに過ごしていくためにも、ウォーキングを生活の中に取り入れてください。

    撮影:ミサワホーム「GENIUS UD」豊洲展示場
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profile

いしい あやさん
勅使川原 郁恵さん
女子ショートトラック界のパイオニアとして、1998年長野オリンピック、2002年ソルトレークシティーオリンピック、2006年トリノオリンピックに出場した。現役引退後は、運動・食・睡眠など「健康」をキーワードとした、健康ウォーキング指導士など20以上の資格を取得し、ヘルスケアスペシャリストとしてアスリート的健康ライフスタイルを提唱。最近では、自宅でできる[おとなこども運動]をYouTubeで公開している。

関連サイト
なちゅぼ(一般社団法人ナチュラルボディバランス協会)

information

ちいさなみずたまり
ウォーキングでナチュラル美人ダイエット
お腹やせ・骨盤矯正・けんこう骨ウォーキングなど、さまざまなウォーキングスタイルを紹介、イラストで正しい姿勢を学んで、ダイエット効果をアップ。ウォーキングが楽しくなる一冊。 2009年4月(扶桑社)



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