SAFETY制震装置「MGEO-N」
振れ幅を最大1/2に軽減する「MGEO-N(エムジオ-エヌ)」。繰り返し襲う地震や台風にも効果を発揮します。

木造軸組工法専用の
制震装置「MGEO-N」。
制震装置「MGEO-N」は、テコの原理を応用して、センターパネルが地震の力を効果的に制震ダンパーに伝達。
ダンパー部の高減衰ゴムによって、地震エネルギーを熱エネルギーに変換・吸収し、揺れを抑えます。
「MGEO-N」をプラスすることで、大地震に対してより安心な住まいとなります。
制震装置が揺れを制御するしくみ
- 1地震が発生すると、地震のエネルギーが建物にかかる。
- 2テコの原理を応用して、センターパネルが地震エネルギーを制震ダンパーに効果的に伝える。
- 3パネル上下の制震ダンパー部の「高減衰ゴム」が伸縮し、地震エネルギーを熱エネルギーに変換・吸収して、揺れを制御する。
「MJ Wood」の耐震性(総2階建て、1階床面積52㎡のモデルでの計算)

※本グラフは試算値であり性能保証値ではありません。

「制震装置」性能確認実験(2005年5月~6月)
繰り返しの揺れに対しても高い制震効果を発揮。
制震装置「MGEO-N」は、建物1階上部の振れ幅を最大1/2に軽減。
建物の損傷が少なくてすみ、震災後にかかってくるさまざまな建物の補修費を、最小限に抑えることができます。
また、地震の脅威は一度だけとは限りません。「MGEO-N」は、地震の揺れに対して繰り返し効果を持続できる高い耐久性と耐候性も備えています。
一般的な耐震構造と「MGEO-N」の損傷軽減効果の比較
耐震等級3+「MGEO-N」 | 一般木造軸組(耐震等級1) | |
---|---|---|
大地震時 | ○ | △ 倒壊しない程度の損傷 |
中小地震時 | ◎ | ○ |
台風 | ◎ | ○ |
特徴 | 地震・台風による揺れに対し損傷軽減効果を繰り返し発揮できる。 | 地震・台風による構造体へのダメージが蓄積される。 |
※「MGE0-N」による損傷軽減効果は、前提となる耐震性能により異なります。

建物の振れ幅を最大1⁄2に軽減

「MGE0-N」設置イメージ
「高減衰ゴム」は約100年相当の
高い耐久性を確認。
「MGEO-N」の制震ダンパーには、住友ゴム工業株式会社が培ってきたレーシングタイヤの開発技術を応用して開発された、2枚の「高減衰ゴム」を使用。
変形を熱エネルギーに変換し、震動を吸収します。壁の内部に組み込まれるため、温度変化や紫外線の影響をほとんど受けません。
劣化促進実験※1では、約100年相当もの高い耐久性を確認。
繰り返し襲う大地震の揺れに対していつまでも変わらない性能を発揮します。
※1 住友ゴム工業(株)の実験による。
運動エネルギーを熱エネルギーに変換する高減衰ゴム

高減衰ゴムと一般のゴムでつくられたゴム板の上からボールを落としてみると、一般のゴム板ではボールが勢いよく弾んだのに対し、高減衰ゴムではほとんど弾みません。これは高減衰ゴムが、ボールの自然落下する運動エネルギーを熱に変えて発散し、衝撃を吸収してしまうためです。
引っ張り伸び試験

高減衰ゴムの引っ張り伸びは通常の約2倍

制震ダンパー

高減衰ゴムが地震エネルギーを熱に変換している様子。10回の振幅で約4.8度上昇

高減衰ゴムは全国の斜張橋でも採用
(写真は北海道江別市・美原大橋)
Column
住まいの構造をよく知ることが、地震対策の第一歩です。
地震に強い建物の代表的な構造形式に「耐震」「制震」「免震」の3つがあります。導入コストや地盤ごとの建設可否など、それぞれのメリット・デメリットを考慮し、適材適所に選択していくことが重要です。
「MJWood」は「MGEO-N」を設置することで、耐震+制震構造を実現しています。
- 揺れに耐える「耐震」
- 構造体そのものの強度で地震の揺れに耐え、建物の倒壊を防ぎます。
- 揺れを吸収する「制震」
- 最新の高層ビルなどに採用されている、揺れや振動を抑える技術。建物の内部に組み込まれたエネルギー減衰装置が、地震エネルギーを吸収して熱エネルギーに変え、建物の揺れを軽減します。
- 揺れを伝えない「免震」
- 建物の基礎部分に架台を組み、ゴムなどで建物と地盤を切り離し、建物に直接揺れを伝えない構造。軟弱地盤などへの設置は難しく、プランニングに制約を受けることもあります。