Frontier Story

ヨーコと呼ばれ
信頼を獲得

海外事業
2008年入社/学習院大学卒

樋口 容子Higuchi Yoko

海外事業部 事業管理課

Frontier Storyフロンティアストーリー

50社以上から絞ったM&Aプロジェクト

海外事業の進め方としてM&Aを進めることが決まりました。様々な国での可能性を調べ、まず最初の国として先進国の1つオーストラリアを決めました。そして次はとういうタイミングに、社内公募で私が採用され、一番最初に携わった仕事がアメリカでのM&Aでした。

私はM&Aについて何も知らない状況でしたが、会社を買収するとなると相手の会社をちゃんと調査し理解しないとできません。初めての海外事業なので、先ずはミサワホームと同じ事業を行っているハウスメーカーを買収するため、まずはエリアを絞りそのエリアのハウスビルダーランキングの1位から50位の中から25社ぐらいに絞り、その中から1社ずつ電話をして約10社に絞りました。

そこから10社全てを調査し、この会社はどのエリアにどの価格帯の戸建住宅を提供しているのか、どういう商品を扱っているか、業績はどうだったかなどを全て調べ、候補会社にアポイントを取り、会いに行き、ミサワホームの紹介と提案をしました。

買収の話は機密保持の内容ですので、直接先方の事務所に行くことができない場合もありました。我々が泊まっているホテルに来ていただき話を聞くこともありました。実際に打ち合わせをした内容、先方の経営層の印象などをまとめ、あとは顧客として対象会社の展示場に行き、営業担当者に話を聞くなどし、それぞれの会社について見識を深めました。最終的には4社に絞り、より詳しい情報を入手し、社内で検討会を行いました。

最終的にどのように決めたかというと、「こういう意味ではこの会社が良い」「こういう面ではあの会社がいい」と点数制で投票しました。投票者全員が同じ会社がいいとなりました。その結果を経営層まで上程し、実際の詳細調査を進めることができる段階になりました。ビジネスの進め方や、どんな人たちがいて、普段どういう仕事をどういう流れでしているのか、建築現場も工事の仕方や材料など細かく見て、ミサワホームの建設担当や設計担当、経理担当、コンプラアンス担当などを含め多くの社内のエキスパートの方に助けてもらいながらヒヤリングをしました。今後、彼らと仕事をしていく上で、お互いにどのようなルールで進めるのかなどを弁護士に入っていただき交渉を進めました。

契約交渉時には、彼らと条件が合わないと、条件が折り合うまで膝を突き合わせて打合せを重ねました。

無事契約が完了した後は、買収したホームビルダーの管理を行う業務にガラッと仕事内容・役割が変わりました。経営層とは打合せを重ねてきましたが、その他の社員とは会ったことがなかったので、まずはコミュニケーションを取り、彼らを知ることから始まりました。彼らの業務の流れの中で、日本側に情報提供のタイミングを作ってもらい、体制を整えていきました。

海外と仕事をする大変さ

大変なのはダラスと日本には大きな時差があるので、彼らとのコミュニケーションがなかなか取れないことです。日本時間午前中の早い時間が彼らの夕方。その時間帯しかコミュニケーションが取れないので、海外事業部はフレックス制度をいちはやく導入してもらいました。会議をするのは朝7時半や8時。準備をするならそれより早くなります。

お昼を過ぎると彼らとは連絡もとれなくなるので、16時くらいには仕事が終わることもあります。コミュニケーションが密に取れない中でスピード感を持って対応するのは大変です。彼らの事業を把握し、日本側で何か言われたときにすぐ対応できるような体制を整えないといけません。そこが大変ですね。ただ、慣れてしまえば早朝出勤は電車も空いていますし、アフターファイブも活用できて効率がいいと思っています。

信頼獲得にはコミュニケーションをとることが重要

私はもともと人とのコミュニケーションに自信がありました。そのおかげで彼らともうまくコミュニケーションが取れていると思っています。自分の名前もヨーコなので、オノ・ヨーコさんのおかげで世界的に知られていますし、親しみやすい呼びやすい名前というのも大きいですね。

英語はそれほどが上手くはないのですが、とにかく「話そう」と思いコミュニケーションをとります。そうすると彼らも頑張ってわかりやすい言葉でコミュニケーションをとってくれます。

彼らと仲良くなろうと思い、日本のお菓子などお土産を持っていき、行く度にオフィスをめぐって話かけるようにしていました。おかげで出張に行く度に「おかえり」と声をかけてくれるようになり、「いつになったらヨーコはここに駐在してくれるんだ」と言ってもらえるようになったのは嬉しかったですね。コミュニケーションをしっかりととることにより信頼関係を築くことができました。

信頼関係ができてくると、こちらからのお願い事や言いづらいこともしっかりと言えるようになります。いかに英語がしっかりできても、メールだけのやり取りでは絶対に思いは伝わらないと思います。日頃からのたわいもないコミュニケーションをとり続けることで英語が得意ではなくても思いは伝えることができると思います。改めて海外で仕事をするにはコミュニケーション能力が重要だと思いました。

そのコミュニケーション能力は小さいころからあったのかもしれません。あまり人見知りはせず、物怖じせず、上層部にも、それこそM&A時も先方の企業の役員、CEOなどに会った時も、聞きたいことをすぐ言えたと思います。

先日、出張に行った時もCEOから「ヨーコが来るなら、我が家で奥さんと一緒に食事をしたい」と家に招待いただきました。ファミリーとして迎えてくれる温かい方々で本当にありがたいと思いました。現在妊娠しており、お腹が大きい状態で現地に行ったのですが、みんな喜んでくれてお祝いで子供服や赤ちゃんグッズをプレゼントしてくれたり、今までのちょっとした積み重ねが仕事にも活きています。

M&Aの仕事は思ってもないことが毎日起きて、とても大変でしたが、社内でも大変大きい新規プロジェクトに関われ、任せてもらっていたのでそれ以上にやりがいがありました。M&Aが一段落し、子会社管理に業務が変わると、ちょっとつまらなくなるのでは?と感じていましたが、彼らとコミュニケーションをとりながら新しいことができているので、楽しいですね。

全てが財産になった

当初はM&Aの「M」が何かも知らなかったので一つ一つ色々な経験をさせてもらい、全てが財産というか、全てが勉強になりました。当初は部署内の会話も難しい単語が多く飛び交っており、全然わからず「今の会話は日本語ですか?」と言うほどだったのですが。何もわからないことからスタートしても何とか今わかるようになりましたし、この年から勉強しても身に付けることができるんだなと思いました。それこそ次のM&Aも機会があれば、今回の経験を活かして絶対担当したいですね。

※所属部署は取材当時の部署を記載 

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