
21世紀に向けて、「ゼロエミッション構想」が注目されるようになりました。これは国連大学が提唱したもの。「エミッション」とは、排出物や廃棄物を示す英語で、ゼロエミッションとは「廃棄物ゼロ」ということを意味しています。この構想は資源を有効にリサイクルし、資源循環型の社会を形成することによって、廃棄物ゼロを目ざすというものです。A社の廃棄物がB社の原料となり、B社の廃棄物がC社の原料となり、というような循環型社会の形成がたいせつになってくるのです。

グラフ:「M-Wood2」の原材料となり得る廃棄物排出量
ミサワホームでは、「ゼロエミッション構想」をすでに進めています。そのひとつに挙げられるのが、「M-Wood2」という新しいリサイクル素材の実現です。これは、木を微粉化することによって実現した新しいインテリア木素材「M-Wood」の技術を応用したもの。「M-Wood」が木そのものの有効活用を目的としたのに対し、「M-Wood2」はさまざまな資源の再利用を目ざしたものです。「M-Wood2」の原料は木とプラスチックですが、木は建築廃材や工場加工廃材をパウダー状に加工したものですし、プラスチックは工場廃棄物としての廃プラスチックや、容器リサイクル、家電リサイクル等の廃プラスチックを使用しています。これらの原料を混合・混練し加熱成型したものが「M-Wood2」です。さらに製品重量比の55%以上が木質原料のため、質感も本物の木と見間違うほどです。天然木を超える耐久性や耐水性、加工性をもっており、デッキ、フェンス、パーゴラ、門扉、カーポートなどのエクスエリアに広く使うことができます。
木素材(エクステリアのデッキ)の生産プロセス |
「M-Wood2」製のデッキ
柱と床に「M-Wood2」を利用 |
エクステリア壁 |
エクステリア収納壁 |
デッキ+砂場 |
門扉 |
パーゴラ |
リサイクルの必要性や方向性の検討が叫ばれています。製品の再使用や廃棄物の発生の抑制、熱回収としての焼却もそのひとつです。しかし燃やすだけのサーマルリサイクルや化学的なケミカルリサイクルでは限度があり、「M-Wood2」のマテリアルリサイクルとは大きな相違点があります。「M-Wood2」のすぐれている点は、使用した後も粉砕して何度でも多回リサイクルできることです。このリサイクル素材「M-Wood2」は、1999年の廃棄物処理展でも大きな注目を集めました。住宅業界におけるリサイクル率は、58%(1997年度)と自動車メーカーなどに比べてまだ低く、リサイクルに関してはこれからの取り組みが大いに期待されています。住宅業界を代表し、リサイクル素材という分野でも社会に貢献してまいります。 |
リサイクルエクステリア素材「M-Wood2」 |