院長は、勤務医時代、診療時間の短縮による効率化ばかり求められる現状に疑問を抱き、患者さまの痛みに寄り添える診療所をめざして、開業を決断しました。
当初用地探しは難航し、諦めかけていたところ、開業支援サイトを通じてミサワホームと出会いました。ミサワホームが開業用地として紹介したのは、かつての検討用地で一番希望していたエリアでした。
設計施工については、他社とも競合させましたが、決め細やかな対応と先輩開業医からの勧めもあり、すべてお任せすることにしました。設計中はもとより、工事中も何度も打ち合わせを重ね、スタッフも一緒になってアイデアを出しながら、院長の思い描く理想のクリニックが完成しました。
建築DATA | ||||
---|---|---|---|---|
敷地面積 |
845m2 (255坪) | 延床面積 |
356m2 (107坪) | |
構造・規模 | 木造 2階建 | 開設 | 2013年 |
車椅子での来院患者を想定して、駐車場から医院内部まですべての段差をなくしました。受付はエントランスから迷わないようレイアウト。待合室にはトップライトを設けて明るさと開放感を演出しました。二つの診察室と処置室の動線を効率化し、移動時間を少なくすることで一人ひとりの患者さまにしっかり対応しても、待ち時間を少なくする工夫をしています。リハビリ室も待合室同様、トップライトを設けた大空間が患者さまを迎えます。構造壁に全面ガラスを貼り合せさらに広さを演出しています。処置室ではベッドとカーテンをセットにし、セットごとに色を変えることで、スムーズな誘導を可能にしました。また、パステルカラーの色調が心理的な緊張を緩和します。
こうした心遣いが各所にちりばめられ、クリニックにはたくさんの患者さまが訪れています。