子どもと心地よく過ごすために
自分自身の身体を整えておく
インドでヨガを学ぶインストラクターであり、
二児の母でもある若松さん。
ママのためのヨガについてインタビューした。

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• 一年に一度、インドへ

  5年前ですね。ヨガをはじめて４年となったときに、初めてインドに訪れました。滞在した一週間は素晴らしかったです。ヨガを学びに行ったのですが、練習よりも、インドでは一歩ずつ歩くたびにヨガの教えが身に染みてくる感じでした。たとえば、夕方になると命に感謝する時間があるのです。日本とは、まったく違う時間が流れていました。それから毎年、インドへ行くようになりました。
  
  ヨガの教えは暮らしから
  みなさんが思い浮かべるヨガのポーズは、「アーサナ」という坐法です。その坐法の前提には、噓をつかない、人を傷つけないなどの、やってはいけないこと。そして、心も体も清浄であるなど、生活に密着する教えがたくさんあります。こうした教えのもとに、ヨガが生まれているんです。

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• ヨガは心と身体を整える

  ヨガでは、自分の身体と向き合います。繊細なところまで意識を向けて、深い呼吸で、心と身体を整えていきます。そうしていくと、身体が緩まって、開放されて。本当に透明になるような感覚なんです。自然と涙が出てくるくらいです。私も、生徒さんでも、すべてが浄化される感覚や生命エネルギーの流れを感じることがあります。
  
  気づく力が増していく。
  ヨガのポーズをしているときは、呼吸に意識を向けて、身体の繊細なところまで意識を向けています。痛いポーズをすると、呼吸が浅くなります。自分のなかに意識を向け続けているうちに、ふだんの生活でも気づく力が増していくのです。子育てで言うと、子どものささやかな変化に気づけるようになりました。私自身の経験からも、それはすごく大きなことでしたね。
  
  ママとしての器が大きくなった。
  それに自分が整った状態でいることで、いろいろなことが見えやすくなり、外側の景色も見えやすくなります。そうしたなかで、人としての器が大きく、広くなった気がします（笑）。私がヨガを続けていることは、子どもにとっても良かったと思います。

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• 朝はヨガの時間

  おススメしたいのは、朝の時間です。空気が新鮮なときに、外のエネルギーを自分に取り込むことができれば、生きるエネルギーになります。ヨガをした後は、頭のなかも身体もクリアになって、大切な一日の良いスタートになります。私のお気に入りの場所は、朝日が届くリビングの窓側です。自分にあったやり方がいちばんなので、それぞれのリラックスできる場所や時間を見つけるのがいいですね。
  
  ムリはしない。自分のペースで続ける
  「心地いいなぁ」という状態を続けることが、まず大切です。無理は、絶対に続かないですから。ヨガには、すごいポーズもありますが（笑）、そういうことより自分にとって気持ちのいいポーズを選ぶことが大切です。そして、その日によって身体の状態や呼吸も違いますから、自分にとってのベストを尽くすのがいいですね。ベストを続けることで、ヨガの世界が広がって、さらに楽しくなっていきます。

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• 子どもと一緒にヨガを

  ヨガにはライオンや犬、鶴など、いろいろな動物の真似をするポーズもあるので、小さなお子さんと一緒に楽しめます。幼い頃から呼吸を意識して、自分の身体に向き合う習慣をつくることは、大事な経験です。ヨガを通して親子が、手をつなぐ、身体を支えあう、ふれあう。これは、とっても豊かな時間です。親子ヨガのレッスン中に涙するママもいました。
  
  家族と一緒に住まいを楽しむ
  家族がいつでも感じられるようにと、開放的なプランの住まいを建てました。子どもたちも、ここで育ってきて、身長が刻まれた柱があったり、ガラスブロックに描いた絵を残したりしています。いろいろな思い出が積み重なっていて、愛おしくなりますね。住まいは、身体と同じです。空気が詰まっていると息苦しく感じます。毎朝、窓を開けて新鮮な空気を入れて、大切にしてあげるといいですね。

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