光と風の家 クリップ クリップ解除
- 構造・工法:
- 木質系パネル
- 用途:
- 住宅
コンセプト
4方向を囲まれた敷地において、いかに風と光を採り入れるかが課題。そこで、空間を連続させ、部屋から部屋へと光を通すよう工夫をしました。
建築概要
周囲の家から受ける圧迫感を解消すること、大勢のお客さまが集まれること、ゆとりと安らぎがあること、などが設計のテーマでした。敷地は都心に近い住宅街。細い路地の奥に位置し、四方を隣家に囲まれ、南北に細長い形状をしています。こうしたなかで「光と風」をキーワードに、一般的な三階建住宅を超える住まいをめざしました。特に1階には多くの工夫を凝らしています。玄関ホールとダイニングは一部を屋根の高さまで吹抜けとし、空間を縦に広げ、さらに光を採り入れるよう、上部にトップライトを設けました。リビングの壁面に使用したガラスブロックからは、北側にもかかわらず柔らかな光がさしこみ、また、通風を考慮して設置した小窓からは心地よい風が入ります。家族の団欒の場となるファミリールームは、南北に設けた大きな窓とその北側に中庭を配置することによって、開放感ある空間が実現しました。北側のリビングとは廊下をはさんで分けているため、来客時にも気兼ねがいらないという細かな工夫も盛り込んでいます。家族と都市の資産になる、爽やかな住まいです。