年齢80代にして実現した相続対策
東京都世田谷区。三軒茶屋駅まで徒歩14分、渋谷駅までバスで25分ほどの立地に3階建て賃貸併用住宅が完成しました。早速、今回の経緯をオーナーさまに伺いました。
「亡き夫がこの地に工場と賃貸併用住宅を建て、家族で住んでいましたが築60年を過ぎていました。80代を迎え、生きているうちに相続対策も踏まえて建て替えを考えました」。
以前の賃貸住宅では家賃滞納に悩まされていました。その際、家賃滞納の相談をしたご縁で、不動産会社のパワーコンサルティングネットワークスさまと知り合い、建て替えの相談をしたところ、ミサワホームを紹介されたそうです。
オーナーさまの希望は、孫の代まで安定経営できる賃貸住宅を建てることです。
この土地は借地のため、建て替えには地主の承諾と承諾料が必要です。軽量鉄骨・重量鉄骨のハウスメーカーとも比較検討したそうですが、建築費はもちろん、承諾料も高額になることが判明。
「諸費用を含めたトータルコストのバランスが良く、かつ自由度のきく設計ができることが決定打となり、ミサワホームにお願いすることにしました」。
自宅を1階にするなど収益性の高まる設計に
市場調査から、ターゲット層は20代後半~40代の都心で働く所得の高いDINKS(ディンクス)や単身者を想定。そのため高めの家賃設定です。間取りは、1階にオーナーさまのご自宅と賃貸の1Kを1戸。2〜3階に1LDKが各2戸、計5室を確保しました。1階はすべて自宅として使用する予定でしたが、オーナーさまご家族は2LDKがあれば十分とのことで、1Kの賃貸を確保。その分、収益が上がることに。また、1階を自宅にして高い家賃が見込める2~3階を賃貸にした点も収益性を高めるポイントに。
物件管理はサブリース契約でパワーコンサルティングネットワークスさまが行っています。
「設備・内装カラーは入居募集も行うパワーコンサルティングネットワークさんも一緒に、入居者のターゲット層を想定したコーディネイトをしました。おかげで高級感のある居室になりました」。
※共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦
重層で戸建感覚な空間に戸建仕様の設備も魅力
付近の競合物件には、新しいマンションも多数あります。それらと競合しないように重層タイプにすることで戸建て感覚の空間を実現。浴室やキッチン、建具は戸建仕様のものを採用。
「不動産会社の話では、最近の若い入居者は家でパスタを作るのにキッチンは3口ガスコンロを確保したいそうなので取り付けました」。
他にもインターネットで検索する際に「宅配ボックス」にチェックを入れる人が増えていることから宅配ボックスを1つ設置。「不動産会社のみなさんが主体となって、長期安定経営を目指した賃貸住宅になりました。2人の子供とその先の孫の代まで継承できる資産になったと思っています」。
物件名は、ご子息の意向を反映し、フランス語で「明かり、灯す」という意味の「リュミエール」に。物件名に託された思いのとおり、住む人やオーナーさまご家族の未来に明るい光を灯すような土地活用となりました。