駅から遠い立地ながら感度の高いデザイン物件
神奈川県川崎市。ひときわ目を引く外観デザインの賃貸住宅が完成しました。すぐ隣には河津桜が美しい緑道があり、道行く人が足を止めては、この建物に目を惹かれています。
オーナーさまは近隣で複数の賃貸住宅を経営する、いわば賃貸経営のプロフェッショナルです。
「今回こだわったのは、他にはない賃貸住宅であること。建物のデザインを気に入り、内見したその日に入居を決めた方もいます」。
道行く人も、分譲住宅なのかマンションなのか、何なのか分からないけれど魅力的な建物ができたと見つめていきます。
以前は築30年以上の賃貸住宅が建っていました。シロアリ被害がでるほど老朽化していたことから、税金対策を踏まえて建替えることに。ただし、駅から徒歩16分とやや距離があり、近隣では賃貸住宅は飽和状態でした。競争力をつけるためには第一印象から記憶に残るような、ひと目見て住みたくなる新しいデザインが必要でした。
「ミサワホームで自宅を建て、『蔵』収納や空間設計、デザイン力を気に入り、賃貸住宅も依頼することに。1階と2階の間に蔵を設けることで、収納力をカバーでき、上下階の音の問題を緩和できる点も魅力でした」。
※「蔵」は居室としての使用はできません
働く女性が好む理想の1LDKを実現
入居者に長く住んでもらえるように、外観はもちろん、内装も趣向を凝らしています。内装は、人気の高い北欧風のデザインで、青いドアやキッチンがアクセントとなり、オリジナリティのある空間に仕上がっています。
「1LDKのニーズが増えているので4戸つくりました。緑道側の2戸は東向き。他は南向きで4戸それぞれレイアウトが異なり、多様な魅力があります」。
1階住戸には、高天井を活かしたロフト蔵があり、その下にはウォークインクローゼットを設置しました。
「入居者は、カップルや新婚世帯を想定しました。共働き等も多いと想定し、働く女性が好む1LDKとはどのような室内なのか、ミサワホームさんによく検証してもらいました」。
市場の調査に加え、社内の女性社員にも独自アンケート調査を行うと、「寝室は6畳以上の広さが欲しい」、「広さにかかわらず、ウォークインクローゼットがあるといい」などが分かってきました。その結果を踏まえ、寝室は7畳の広さにして、ウォークインクローゼットを確保したのです。
各戸に宅配ボックス完備。電球交換時の手間も考慮
さらに各建築会社から発表されているアンケート調査も参考に、人気の設備を採用しました。
「アンケート調査を見ていると設備で人気が高いのは、防犯カメラと宅配ボックス。他の所有物件でも宅配ボックスは人気だったので、今回は各戸に設けました」。
他にも人気の高い設備として、キッチンはIH2口の対面フラット型に。洗面所は、収納力のある洗面台を採用しました。
「最近は一体型のLED照明も増えていますが、管理会社に依頼しないと電球の取り換えができないものもあり、かえって不便なこともあります。そのため、浴室や洗面所は入居者が自分で取り換えできる電球をあえて採用しています」。
入居者が快適に暮らせるよう工夫を凝らした結果、早々に想定通りの入居者が決まり満室に。
オーナーさまのこだわりと上質なデザインにより、一目置かれる賃貸住宅となりました。