宮崎県宮崎市桜町。子供の遊ぶ声が心地よい閑静な住宅街に、住宅型有料老人ホーム「いちごの里」が完成しました。周辺は新興住宅街で子育て世帯が多く、高齢者住宅には向かないと思われがちですが、誰もが住みたい環境にこそ、高齢者住宅を提供したいと考えていました。ミサワホームから紹介された土地は、そんな想いを実現できる絶好の場所でした。土地購入では経営上難しかったのですが、借地にすることで土地取得費が抑えられ、結果として、入居者の月額利用料を抑えながら事業性もキープすることができました。環境と価格設定が地域ニーズにもマッチして、開所日前日までで8割の申込となりました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1376m2 (416坪) | 延床面積 |
995m2 (300坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 2階建 | 開設 | 2013年 |
入居者の負担を軽減させるため、屋根に乗る20kw/hの太陽光発電パネルによる発電、さらに建物内の照明器具は全てLEDを採用するなど省エネにも気を配る。光熱費を抑えることで、利用者負担の軽減につなげています。内装も、木目調の腰壁で暖かさを演出。共用部の床材も色調を変化させ、入居者の生活に彩を加えます。また、公園を望む共用リビングの窓は、車椅子からのロケーションを意識した高さに設計するなど、各所に入居者への心遣いが感じられます。
また、建物内に保育園を併設しているのも特徴的です。従業員には子育て中の人もたくさんいます。子供を建物内で預かることで、従業員もサービスに集中でき、結果、入居者の満足につながっています。さらには優秀なスタッフの流出防止、新規の職員募集にも効果的に影響しています。地域、入居者、従業員に愛されるホームとして地域一番の施設を目指します。