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トップ - THINK LIFE / ライフスタイルを考える - 移動できる住空間で「備えない防災」を実現

interview

移動できる住空間で
「備えない防災」を実現

ミサワホーム
かぐやプロジェクトリーダー
秋元 茂さん

ミサワユニットモビリティ
「ムーブコア」は移動できる住空間。
"いつも"と"もしも"に活躍することで
「備えない防災」を実現する。
その開発を担当した
秋元さんにこれからの想いを聞いた

  • 「備えない防災」は、新しい防災の考え方です
    「備えない防災」は、日常時の"いつも"に使っているモノが、災害時の"もしも"に活躍するという新しい防災の考え方です。たとえば、アウトドアファッションもそうですね。ふだん使いもできて、厳しい自然の中でもその機能を発揮する‥‥。わざわざ、防災用品を買わなくていいので、「備えない防災」です。濡れた紙にも書ける加圧式ボールペンやバケツになる撥水バッグなど、さまざまなプロダクトが生まれています。

    防災に億劫になりがち
    毎年のように水害が発生していて、しかも大地震のリスクが高い状況で、政府としても防災は主要なミッションです。2016年から防災国体を始めるなどして、防災の啓蒙に力を入れています。しかし、多くの方は防災について気になるものの、その対策に対しては億劫になりがちです。そういう状況もあり「備えない防災」という考えは今後も広がっていくでしょう。
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  • 未来課題をテーマにして
    ミサワホームには、未来課題の解決を目的にしたプロジェクトがあります。それが、「かぐやプロジェクト」です。2017年にJAXA※が実施した「宇宙探査イノベーションハブ」研究提案募集に、ミサワホームの「持続可能な新たな住宅システムの構築」が採択されたことをきっかけにスタートしたので、"かぐやひめ"にちなみ「かぐやプロジェクト」と命名しました。
    ※JAXA/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

    これまでの仮設住宅の課題
    ミサワホームが仮設住宅を手掛けてきた歴史のなかで、その課題を実感していました。災害発生時に提供される仮設住宅は寒かったり、暑かったり、外の音がうるさかったり、生活音が外に漏れるなど、その住性能に不満を持つ被災者が多く‥‥そして仮設と言っても、何年も住まなければならない被災者もいます。しかし、住宅品質の仮設住宅を用意するには2~3か月かかってしまう。かぐやプロジェクトとして、そんな課題を解決するひとつの答えとして、2023年9月に発表したのがミサワユニットモビリティ「ムーブコア」(以下ムーブコア)です。
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    移動する住空間とも言える「ムーブコア」は車両とみなされるため新たな活用法が求められる場所で、"いつも"自由に設置可能。"もしも"の際には、応急仮設住宅などとして活用できる

  • 災害発生前から用意しておこう
    災害が発生してから仮設住宅をつくるのではなく、事前に用意しておけば即座に対応できます。たとえば、日本のキャンプ場の5~6割は行政が運営しています。日常時は「ムーブコア」をグランピングの施設として利用し、災害発生時には必要な場所に運ぶことで、「備えない‥‥事前に備えている」防災となります。しかも、住宅品質ですから、快適に暮らすことができます。

    「ムーブコア」が生み出す未来
    「ムーブコア」ができたことで、これから先への想いは広がっています。たとえば多摩川の河川敷に、野球場やテニスコートがあるじゃないですか。すぐそばに更衣室がなかったり、ミーティングできる空間がなかったり、子どもたちを応援しているお父さんやお母さんの憩う空間がなかったりします。そういう場所に「ムーブコア」を置く。そして災害時には避難所に移動させて、授乳室や医療室として利用する‥‥。「ムーブコア」によって、日常時と災害時の暮らしのクオリティを上げることができるんです。
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    写真上は"いつも"の空間例。床には木肌感のあるやさしい床材を採用し、天井やベッド、ベンチ収納なども同じ質感・色調でコーディネイトすることが可能。大開口サッシが自然とのつながりを生み出す
    写真下は、避難生活に適した仕様に変更した例。キッチンはマグネットで固定できる壁として、調理器具を収納。カーテンレール上の収納、非常食や水を内部にしまえるモジュールファニチャーを設けている

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  • 住宅品質の「ムーブコア」
    「ムーブコア」は、ミサワホームの住宅と同等の品質で、設計しています。高断熱で高耐久です。遮音性も高くて、窓を閉めれば静かです。大開口で外の自然を楽しむことができます。そして、ミサワホームの住まいと同様にデザインは細部までこだわりぬきました。

    命と財産を守るという精神
    それに私たちは住宅メーカーですから、建築基準法を順守してきました。建築基準法の精神は、「人の命と財産を守る」です。「ムーブコア」が建築物じゃなくてトレーラーハウスだとしても、そこに人が暮らすかぎり、私たちには人の命と財産を守る義務があります。だから、石膏ボードを貼って防火対策を、そして耐震等級3相当の強さを実現しています。
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    「ムーブコア」の住宅性能は、ミサワホームの戸建て住宅と同等レベル。Ua値0.59 の高い断熱性、遮⾳等級 Dr-35 の優れた遮⾳性、耐震等級3(建築と仮定して計算)。また、オフグリッドによって、インフラ停止に対応できるテクノロジー「太陽光発電システム、蓄電池、クルマde給電、水循環利用システム、衛星通信」を搭載可能

  • サステナブルな暮らしを実現
    「ムーブコア」は、ミサワホームの木質パネル接着工法を用いて、完全工場生産で安定したクオリティを実現しています。だからこそ、多様なシーンで利用することが可能です。作って壊す時代は終わっています。質のいいプロダクトを多様に長く使っていけばいい。「いつも使っているモノが、もしもに活躍する」という考え方は、サステナブルな暮らしにつながっていきます。

    多くの方に「ムーブコア」に出合ってほしい
    私は技術部だから、木質パネルの耐久性をよくわかっているんですが、「ムーブコア」は長い間使い続けられます。リモートオフィスだった「ムーブコア」が、30年後はカフェとして再生されたり‥‥そんな未来が見えています。これから「ムーブコア」は、世の中に出ていくことになります。ぜひ、多くの方に「ムーブコア」に出合ってほしいですね。

    撮影:ミサワホーム「ミサワパーク東京」(東京都杉並区高井戸)
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profile

秋元 茂さん写真
ミサワホーム
かぐやプロジェクトリーダー
秋元 茂さん
1990年、ミサワホームに入社。技術、商品開発部門に従事し、主に木質パネルの研究や技術開発を担当。2009年に第51次南極地域観測隊に参加。2018年に未来の課題を解決する「かぐやプロジェクト」を発足し、プロジェクトリーダーに。現在は商品・技術開発本部 技術部担当部長かぐやプロジェクト課長に加え、ミサワホーム総合研究所南極研究プロジェクトを兼務。

関連サイト
ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」