トップ - HomeClub特集 / 住まいの計画を立てる - 木質パネルとモノコック構造 激しい揺れにも余力で耐える
2024.09.30
半世紀以上もの歴史の中で、地震で倒壊※した建物が一棟もないというミサワホームの住まい。圧倒的な強さの理由は、創立時から採用している独自の「木質パネル接着工法」にある。これは、一枚一枚が強靭な耐力壁となる木質パネルによって、床面・壁面・屋根面が一体の箱型となる「モノコック構造」の住まいをつくり上げるという工法だ。「木質パネル接着工法」による「モノコック構造」は、さまざまな外力が構造の一点に集中せず建物の「面」全体に分散してバランスよく受け止めることで高い強度を実現する理想的な「壁式構造」の建物。これに対して、木や鉄の柱・梁・筋かいにより構成される「軸組み工法」は、構造部材を「点」で接合するため、外部からの荷重が接合点に集中し、接合のズレや破損などが生じやすくなる。「木質パネル接着工法」のミサワホームの建物は、モノコックのメリットを最大限に発揮できる。
日本では大地震などのたびに、幾度も耐震基準が引き上げられてきた。だが、"真"のモノコック構造である「木質パネル接着工法」の強さは、その基準を常に上回っていたため、構造体自体に変更を強いられることは一度もなかった。これは、「木質パネル接着工法」の強靭さの証といえるだろう。
この構造体だけでも大地震に耐えうる強さがあるといえるが、ミサワホームが目指すのは、さらに先をゆく安全・安心だ。その想いから生み出されたのがオリジナル制震装置「MGEO」だ。特長の一つは、繰り返される大きな余震に対しても、変わらぬ効果を発揮すること。2016年の熊本地震では、震度7以上の大きな揺れが2度発生しており、1度目の揺れに耐えた建物が2度目で倒壊したというケースがあった。これまでにない地震被害のあり方だったが、「MGEO」は、こうした状況でもしっかりと効果を発揮してくれる制震装置だ。
※地盤による被害、地震に伴う津波や火災による被害は除く。
ミサワホームの住まいに使用される「木質パネル」は、パネル自体がすぐれた強度の耐力壁となる。ねじれや変形に強く、高速の横揺れ振動を繰り返し加える実験では、他の工法の耐力壁よりも高い性能を発揮することが実証されている。
「倒れない」の先をゆく「揺れない」を目指して、ミサワホームが独自に開発した制震装置。地震エネルギーを最大約50%軽減し、建物の変形量と振動の収束時間も約2分の1に。「MGEO」を搭載したミサワホームの住まいは、震度6弱の地震において、一般的な鉄骨ブレース構造と比較して変形量がわずか約1/8。
「木質パネル接着工法」は、すぐれた耐力壁である木質パネル同士を「面」で強固に接合し、床面・壁面・屋根面が一体の箱型の「モノコック構造」となる住まい。どの方向から荷重がかかっても、全体に分散して受け止めるため、他の工法にくらべて外力による変形量がきわめて少なく、非常に高い剛性を発揮する。