トップ - HomeClub特集 / 住まいの計画を立てる - 東日本大震災を教訓に 備える・守る・支える設計へ
2024.09.30
2011年の東日本大震災では、電気や水道などのライフラインが寸断されるなか、被災者の多くが避難所での過酷な生活を強いられた。また、幸い自宅で生活を継続できた家族も、食料や飲料水などの物資不足に悩まされる厳しい生活を送ることになった。
そうした課題の解決を目指してミサワホームが開発したのが、「MISAWA‐LCP」だ。これは、家族の暮らしを「平常時」「災害発生時」「災害後」の3つの時系列に分類し、各段階での住まいの安全・安心を徹底追及するという防災・減災デザインだ。
最も注目したいのは、災害発生後の「在宅避難」を、より容易に、そして快適にするためのさまざまな工夫が織り込まれていること。 たとえば家族全員分の膨大な防災用品や非常食をしっかり備蓄できる収納計画。あるいは、電気などのインフラが停止した際にも、住まい自らがエネルギーを創りだし、蓄えておくエネルギー技術。いずれも、独自の大収納空間「蔵」や、ゼロ・エネルギー住宅の発売を世界で初めて実現させたエネルギー技術など、ミサワホームが半世紀以上にわたって培ってきた技術やノウハウをフルに活用することで実現できた提案だ。
もう一つ見逃せないのは、これらの技術やノウハウが、平常時の暮らしの快適性や利便性にも貢献していること。つまり、防災のためだけに特別な空間や設備を用意するのではなく、「いつもの快適性」が、そのまま「もしもの安全・安心」に役立つように考え抜かれているのである。「MISAWA‐LCP」は、2022年の第8回「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」最優秀賞を獲得するなど、防災の専門家からも高く評価されている。
災害リスクを把握できる情報提供や、大量の防災品や非常食をストックできる収納力、避難しやすい設計の提案などで、いつもの「快適」な暮らしと「もしも」の備えを両立。
強固な構造体をベースに、独自の制振装などの防災アイテムを組み合わせ、地震・水害・風害・雪害・火災などの自然災害にトータルで対応。家族の生命と暮らしを守る。
災害発生によるインフラ停止時でもエネルギーや飲料水などを確保できる仕組みをはじめ、平常時に近い快適性を実現する設計提案や、復旧に向けたサポート体制などを用意。