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トップ - THINK LIFE / ライフスタイルを考える - 大地震にも安心して在宅避難できる住まいを

interview

大地震にも安心して
在宅避難できる住まいを

ミサワホーム 構造技術課
高木 良さん

「大地震が発生しても
安心して在宅避難できる住まいを」。
制震装置「MGEO」の開発を通して
損傷ゼロを追求してきた
高木さんにその想いをインタビュー

  • まさかの2度の大地震
    大きな地震があると、技術部のスタッフはすぐに現地に入ります。熊本地震の時、4月14日の21時過ぎに熊本県益城町で震度7が発生して、私も翌日には熊本に入りました。市内のホテルに滞在中の深夜1時過ぎに震度7が再び発生。まさかそんなことが起きるとは思っていなかったので、衝撃でした。同じ地域で震度7を2度観測したのは、観測史上において初めてだったのです。

    過去の経験則が通用しない時代に
    近年は、発生確率の低い地域で大地震が発生しています。地震前の発生確率では、阪神・淡路大震災は0.02~8%、熊本地震は0~0.9%、北海道胆振東部地震は0~0.2%※でした。住宅の構造計算をする際に「地震の力を低めに設定していいですよ」という係数があるのですが、国としてその基準を見直す動きが始まっているようです。過去の経験則が通用しなくなっているのです。
    ※内閣府「防災情報ページ」などより

    在宅避難できる住まいに
    政府や各自治体が防災に力を入れています。そういうなかで、行政によっては在宅避難を基本とするところが出てきていますね。東京都から送られてきた防災ブックでは在宅避難を勧めていました。避難所の収容人数には限りがありますし、環境の変化などによって体調を崩す人もいます。特に赤ちゃんやシニア、ペットがいらっしゃるご家庭は在宅避難が望ましいですね。
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  • 地震に強い住まいをつくり続けて
    私たちは以前から地震に強い住まいをつくり続けてきました。木質パネル接着工法の住まいは、一般の工法とはまったく異なります。すぐれた耐力壁である木質パネルを強固に面接合してモノコック構造をつくります。その構造は、ジェット機などにも使われている高強度な構造です。地震の揺れを面全体に分散して受け止めるため、建物全体の変形量が少なくて、揺れを抑えます。

    倒壊ゼロから損傷ゼロへ
    阪神・淡路大震災の時も、東日本大震災の時も、ミサワホームの住まいは地震による住まいの倒壊はありません※。2001年の芸予地震の時も倒壊はなかったのですが、技術スタッフがお客様から「クロスにシワや切れが発生して不安で眠れない」というお話を聞きました。クロスの傷があることで、構造体などに不安を持たれたのです。「安心して暮らしてほしい。そのためには損傷ゼロの住まいが必要」。そういう想いから、制震装置「MGEO(エムジオ)」が生まれました。
    ※地盤に起因する被害、地震に伴う津波や火災による被害は除く
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    モノコック構造は、外力を瞬時に分散して受け止める

  • 繰り返しの地震でも目立った損傷なし
    2004年に、制震装置「MGEO」を組み込んだ実大建物振動実験には、私も携わっていました。大地震レベルの揺れ14回を含む39回の加震を行って、建物の損傷や内装の仕上げ材に目立った損傷はありませんでした。阪神・淡路大震災レベルの実験※では、1階より揺れる2階で8.2mmの揺れに収まりました。「MGEO」を組み込んでいない耐震構造の11.8mmより変形が小さくなり、制震装置の性能を実証することができて、みんなで大喜びしましたね。
    ※実大建物振動実験について

    揺れを抑え、揺れる時間を約半分に
    「MGEO」は地震エネルギーを最大50%軽減し、地震の揺れを抑え、揺れる時間を約半分にします。大地震が発生しても、内装材の損傷だけでなく大型テレビや家具の倒壊やケガのリスクを大幅に抑えます。

    安心して暮らし続けられるように
    2015年に、ミサワホームはモノコック構造体と「MGEO」を中核技術とした防災・減災デザイン「MISAWA-LCP」を発表しました。「備蓄のための収納空間」や「冷房装置停止時の室温を抑える微気候デザイン」など、あらゆる技術を結集しています。いつもの時も、もしもの時も、その後も安心して暮らし続けられる‥‥在宅避難を想定したソリューションです。

    MISAWA-LCP (Life Continuity Performance)は、平常時の「備える」、災害時の「守る」、災害後の「支える」の3つの視点で防災診断を実施し、地震・水害・風害それぞれの被災危険度に応じた防災・減災提案をしています
    ※「MISAWA-LCP」はこちらから
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    ※制震装置「MGEO」の特設サイトはこちらから

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    高木さんが携わった実大建物振動実験

  • すべての住まいで命と財産を守る
    想定外が多い時代‥‥どこで地震が発生してもおかしくない時代になっています。地震に対してオーバースペックはなく、念には念を入れるべきです。特に私は構造を主業務にしてきましたから、すべての住まいで命と財産を守ることが役割だと考え、その性能を高めるために研究開発を続けてきました。今では「MGEO」は標準装備※となり、新しくお建ていただくすべてのお客さまに安心して暮らせる住まいを提供できるようになりました。
    ※一部の商品とプランを除く。

    これからもさらなる高みを
    2004年の「MGEO」の発売以降その性能を高めるために研究開発を続けてきました。私だけでなく、技術部のスタッフは『技術のミサワホーム』という言葉に責任を持っていて「とことんいいものをつくろう」という姿勢で取り組んでいます。これからもさらなる高みを目指して、安心して住み続けられる住まいづくりに力を注いでいきます。

    撮影:ミサワホーム「ミサワパーク東京」(東京都杉並区高井戸)
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profile

高木 良さん写真
高木 良さん
2001年にミサワホームに入社。「私が育った住宅は建築士の祖父が設計していて安心感がありました」。そんな経験から「安心な住まいをつくりたい」との想いで、大学では構造を学び、入社後も一貫して構造を主業務としてきた。現在は、ミサワホーム技術部の構造技術課、課長を務める。一級建築士の資格を持つ。

information

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制震装置「MGEO」カタログと防災・減災住宅(MISAWA-LCP)、備える・守る・支える住まい(Home Club2023/09)を3冊セットでお送りします。
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