北海道 Tさま邸
建築デザイナーT氏が、自らの設計思想をカタチにした住まい。3つのボックスを組み合わせたようなシンプルなフォルムですが、その一部分に木材を使ってアクセント的な変化をつけています。 また、壁の面構成をうまく使って、外からは開口部が見えない、スッキリした印象のファサードを実現しました。 その空間は個性的そのもの。倉庫の壁に使われるような木毛セメント板をはじめ、電車の手すりのようなステンレスパイプなど、ユニークな素材を随所に採用。モダンかクラシカルか。和風か洋風かといったジャンル分けが通用しない新たなスタイルが生まれました。
玄関を入ると、左側にいろは紅葉が見える大きな窓。半透明のロールスクリーンがかけられ、外からの視線を遮断しています。15帖のLDは、南側に大きな窓を設け、明るい日差しを招き入れます。ゆるやかな勾配天井が落ち着いた色調のインテリアに開放感とリズム感を生んでいます。床にはチークのフローリングを、天井には木毛セメント板という素朴な質感の素材を採用しています。
扉の開閉で表情が異なる和室も、建築家らしいアイデア。玄関とキッチンの扉を開け放つと、フローリング部分が通路となり、来客時にリビングを通らずに行き来できます。また、LDとキッチンの間の階段は、角度や組み方などの細部にこだわり、家具職人の技をいかしたもの。手すりにはステンレスパイプを使用。お子さまがぶら下がって遊べるようにとの意図がカタチになっています。
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