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約1500㎡の広大地を有効活用

8棟16世帯で形成された
重層長屋の街並み

神奈川県 Sさま

継承してきた広い土地を守り続けるためのプラン

今回訪問した物件のオーナーさまは、普段は会社員として働くサラリーマン大家さんです。他にも相続を受けて賃貸住宅を経営されています。今回の物件は川崎市の小田急線沿線駅から徒歩15分。ご実家があった約1500㎡の敷地に8棟の重層長屋が完成しました。
「土地活用のきっかけは、両親が亡くなって、固定資産税の負担が重く、税金対策を考えたことです。先祖代々、受け継いだ土地を売却したくないという気持ちが強く、守りながら節税する術を模索しました」。
 区画整理が行われる以前の山だった状態から、ご家族でこの土地を守ってきました。税理士に相談をしながら、賃貸住宅を建てようと決心したものの、予期せぬ問題に直面することに。
「地区計画によって、150㎡の区画を作り、各区画2世帯までしか建てることができないことが分かったのです。大きな建物が建てられないため、どんなものを建てたらいいのか。懇意にしていたセレサ川崎農業協同組合さんに相談しました」。
そこで紹介を受けたのがミサワホームを含めた3社でした。

魅力的な外構の計画で子育て世帯を呼び込む

ミサワホームから重層長屋のプランを提案されました。
「ハウスメーカー3社から比較検討を行いましたが、収益性や将来性はもちろん、ミサワホームの街並みを作るというコンセプトに惹かれました。外構を素敵に整えることで、広い敷地を活かすことができ、子育て世帯が住みたくなるような街並みができると思いました」。
 保育園や小中学校に近く、駅前には大型スーパーがあります。ファミリーの入居ニーズがあることも分かっていました。
「妻と一緒に相談しながら、床材や窓枠などの仕様を決める打ち合せは、自分の家を作っているような感覚で楽しめました」。
 外壁や内装は、それぞれ棟ごとに少しずつ色彩やデザインを変え、個性を持たせました。

管理の手間を省くことも本業と両立させるカギ

敷地の中央付近にあるメインツリーは、もともと実家の庭にあったハナミズキを残したもの。他にも実家にあったお稲荷さんを残しています。
「外構は、景観のために重要ですが、住む人の手間になってはいけません。その中で思い入れのある木やお稲荷さんを残せたのは、嬉しいですね」。
 駐車場は10台分ありますが、数を減らし、もう1棟建てることもできました。そうしなかった理由は相続税対策として、駐車場の敷地を売却できるようにとの配慮からです。
 「物件管理は、融資を受けているセレサ川崎農業協同組合の専任業者さんで20年一括借上制度を利用しました。長期に渡り空室の心配がなく、日ごろの管理までしていただいており、とても助かっています」。
 サラリーマン大家さんにとって管理の手間を省くことは、とても重要であることが分かった今回の事例でした。

東、西、北の3方向から出入りできる便利な立地

A~H棟の8棟が連なった、素敵な街並みを形成

メインツリーは実家にあった大きなハナミズキを移植

重層長屋のエントランス。四季の移ろいが感じられる植栽が魅力的

2LDKの居室。建具の色などはオーナーさまがセレクト

ファミリー層に喜ばれる、ガス3口の対面キッチン

クロスや床の色など内装が各戸で異なるように配慮

戸建仕様の浴室。浴室乾燥機付き

間取り

mitorizu

データ

敷地面積 1470㎡
1階床面積 57.13㎡〜59.62㎡
2階床面積 54.65㎡〜57.55㎡
延床面積 112.61㎡〜117.17㎡
間取り 2LDK 16戸
住戸面積 53.82㎡〜60.24㎡

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