訪問介護を中心とした在宅介護サービスを展開している介護事業者様の取り組みです。出来るだけ、自宅で生活を継続していくことが、本来の理想の姿ですが、実際には割と軽度の状況で施設に入所してしまう方が少なくありません。その原因のひとつとして、家で介護をする家族が息抜きをしたいというニーズに応えられる施設(ショートステイ)が不足していることが挙げられます。また、既存のショートステイは特養との併設が多く、そこでのサービスが特養の延長で実施されることで、容態の悪化につながってしまうなどのケースが少なくありません。
こうした背景を考慮し、在宅生活の継続を目標とした、「元気が出る」がコンセプトの単独ユニット型のショートステイを新たに整備されました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1188m2 (359坪) | 延床面積 |
1539m2 (465坪) | |
構造・規模 | RC造 3階建 | 開設 | 2014年 |
内装のイメージは「リゾートホテル」。長期滞在で「住む」ではなく短期滞在の「泊まり」を意識し、壁紙や床、家具など茶色の落ち着いたイメージに統一し、床はカーペット、家具は天然木を採用し高級感を演出しています。
居室は、リビングを囲み居室を配置した、全室ユニット型個室で、家庭的な雰囲気でお過ごしいただけます。良質な生活環境を確保するため、汚物、リネンのためのスペースや裏動線を確保。また、より良いサービスの維持するため教員休憩室等のバックヤードも充実させ、働きやすさへの配慮もしています。敷地内には井戸や非常用トイレ、遊歩道があり、1階にはカフェテラスを併設。利用者やそのご家族だけではなく、地域交流、防災拠点としても期待されています。