三角形の敷地を最大限に生かし、園庭を広く確保するため、園舎も三角形の形状にして設計しています。都市部の住宅地にありながら、自然の光や風を有効活用する"微気候デザイン"を採用することで快適な保育環境を実現しています。園舎の中心に配置した大ホールは、1階と2階とで一体感を生む吹き抜けとし、各部屋の仕切りに移動や着脱が容易なパーテーションを採用することで、空間を緩やかにつなぎ、年齢の異なる園児たちの交流を促します。また、近隣に配慮し、遮音性の高い設計を行うとともに、周囲と調和する外観デザインとしました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1128.47m2 (341坪) | 延床面積 |
655.86m2 (198坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 2階建 | 開設 | 2017年 |
横長で奥行きのあるウッドデッキが芝生の園庭と吹き抜けの大ホールを緩やかに繋ぎ、園児たちが自然を身近に感じながら生活できるようにしています。また、吹き抜けの大ホールを建物の中心に設置することで、すべての保育室に効率よく陽射しや風を取り込めるように設計しています。いろいろな景色を切り取れるように高さを変えて配置した窓、フローリングや畳といった感触の違う床材、園児の食への興味を育む調理する姿を見られるオープンな厨房など、園児の五感を刺激するアイデアが多数採用されています。