首都圏で周産期、新生児医療に携わってきたドクターが、医療過疎地とも言われる北海道稚内市でクリニックをオープンしました。自分が思い描く、医療サービスを患者さまに提供したい、そして、子育てに奮闘するお母さん達の手助けをしたいという思いから開業を決意したドクター。たまたま、お祭りのお手伝いをしていたときに開業医誘致の話を聞いたのがきっかけとなりました。
開業にあたり、住宅展示場をまわっていたときに出会ったのがミサワホーム。首都圏で勤務医を続けながらの開業準備は、とても大変ですが、全国にネットワークがあるミサワホームとは、打ち合わせは首都圏で行うことが出来るため、何度も稚内市まで足を運ぶ必要がなかったのも、ミサワホームを選んだ理由のひとつとのこと。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
249m2 (75坪) | 延床面積 |
256m2 (77坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 2階建 | 開設 | 2012年 |
交通量のある通り沿いに立地するこどもクリニックはぐ。建築中から多くの人が足を止めていました。木のぬくもりのある、オーガニックなクリニックにしたいという院長のイメージを具現化した建物は、その名の通り『Hug(抱く)』。患者や家族に対して、大きなぬくもりで包みこむような安心感にあふれたクリニックとなりました。
待合室と診察室は、感染症用、一般用で別々に設けたのは、ドクターの当初からの希望でした。 お母さん達に不安を与えないよう、間取りでの配慮はもちろんですが、診察でもイスの高さを子どもと同じ目線の高さに設定するなど、納得してもらえるまで話をするというドクター。処置室には移動式の畳を設置し、点滴などの処置を受ける子どもが楽な体制で処置を受けられるように配慮しました。
隅々まで、子どもとお母さんを考えてプランニングされたクリニック。ドクターの思いと、ミサワホームのデザイン力で、理想の空間を実現しました。