駅近くで歯科医院をテナント開業していた。患者さまのニーズに応えるべく、分院を出すことを決意。新興住宅地内に売地を探していたところ、生活道路沿いの角地に適した場所を見つけた。マンモス学校も近く、人が増えてきている地域の為、即決断をした。立地上、なるべく住宅街に溶け込むような外観で、且つクリニックらしさを出せるような建物を希望していた院長。ミサワホームからの提案は、屋根をなくし白い外観とした。清潔感とスタイリッシュさを出すことに成功。また屋上には太陽光パネルを設置。オール電化とし、蓄熱暖房を設置することで、オープンしたのは1月という寒い時期だったが暖房を使わずに過ごすことができた。自宅併用クリニックの為、プライバシーに配慮しながらも地域に根付いた歯科医院が誕生した。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
365m2 (110坪) | 延床面積 |
266m2 (80坪) | |
構造・規模 | 軽量鉄骨造 2階建 | 開設 | 2015年 |
本院においての使い勝手の良さ、悪さを参考に、徹底的にプランニングを実施した。煩雑になりがちなスタッフエリアへの視線を患者さまから遮る工夫を随所に施した。まず階高をあげることで、圧迫感のない空間作りを行った。診察スペースへとつながる通路は150cmの壁を設置することで、患者さまから各診察スペース、技工室への視線を遮ることが出来た。150cmの壁で仕切られているため、半個室の空間となり、プライバシーに配慮することに成功。技工室はコの字型とし、作業後、通り抜けを可能にした為、動線としても使い勝手が良い。受付は患者さまから手元が見えない工夫をするため、カウンターを高く設け、スタッフは立ったまま作業をすることで、患者さまと目線を同じにすることが出来た。シックな茶色で高級感を出し、一般診察スペースは白色で清潔感を出し、それぞれ色合いを統一することで、区別をしっかりとつけた。