- 構造・工法:
- 木質系パネル
- 用途:
- 住宅
コンセプト
「季節の移ろいを感じながら暮らせる住まい」
「和と洋が心地よく調和した住まい」
建築概要
閑静な住宅地の一画にある洋風外観の住まいである。周囲の建物に溶け込みながらも、風格のある堂々とした佇まいを見せる。寄せ棟と桁落としの大きな屋根、カーポートの三角ドーマー、深みのある外観タイルなど洋風住宅の代表的なエレメントで構成しながらも、リズミカルに連続した柱と水平線を強調した玄関庇で高級感ある落ち着きを演出している。明るく開放的な家と家相を考慮した間取りという施主の要望に対して、最も日当たりの良い南西の角に、吹抜けをもつ食堂とそれに連続したティーテラスを、南中央に大開口の窓をもつリビングとアウトリビングを配置。外部と内部が連続することで明るく開放的なパブリックスペースとなっている。また、東南の角に張りだした広縁や、北玄関と北西入りの門の組合せ、裏鬼門にカーポートを配するなど、家相にも十分配慮したプランである。インテリアは外観とは対照的に「M??WOODヒノキ」でまとめられ、玄関ホールの坪庭やヒノキ色のリビング天井材、日本家屋の長押を思わせる幕板や掘炬燵など、和風住宅のエレメントを随所に配置することで、上質で高級感ある雰囲気を演出している。仕事と家事の両方をこなされる奥様が少しでも快適に過ごせるよう、台所に連続して水廻りを配置し家事動線は可能な限り短く。北側の道路に直接水廻りの窓が面さない為の配慮と乱雑になりがちな北側ファサードを収納庫を兼ねたタイル貼りの3本の柱型と水平線を強調した連続庇で処理している。南側庭園は阿蘇の雄大な風景をイメージして四季の草木と溶岩で構成され、季節の移ろいを感じることができる。