構造・工法:
その他
用途:
非住宅

コンセプト

0歳から2歳児(低年齢児)の60名が通う保育園で、子どもが1階と2階にある保育室を安心して移動することができる”スロープからひろがる園舎“を計画した。
このスロープは、建物に巻き付くように配置され、視線の高さを変えながら周辺の屋敷林を借景としてとりこんでいる。また、吹抜けに面したスリット窓や丸窓、腰掛けながら読めるライブラリーなど、子どもが日々楽しめる場をつくり点在させるとともに、保育士も見守りやすい関係性をつくりだしている。道路から望むスロープには、子どもの活き活きとした光景が映し出され、まちなみに微笑みと親しみを生み出す。保育園を通した幸せの輪がひろがっていく。

建築概要

0歳から2歳児は、保育環境をそのまま受けとり、成長していく歳である。その低年齢児を対象とした保育園を計画するにあたり、子どもがより安全に上下間を移動することができるスロープに着目した。
①閑静な住宅街に建つ保育園は、地域からの賛成を得ることが大切である。地域の人々にとって、生活の一部にしっかりと定着する「地域に親しまれ、彩りを与えるファサード」を表出した。
②スロープの特徴である長い道のりの間に、見るもの全てに好奇心を感じ、五感に訴えかけることで積み重なる経験を得られる「興味を引き出す居場所」を散りばめた。
③うまく言葉に表現できない子どもが、安心して生活をおくるだけでなく、保育士が容易に子どもの安全を認識できるために「見守り・見守られる環境」をそれぞれの室や動線の関係性の中に計画した。
保育園に、内にはスロープで安心安全の場を広げ、外にはスロープを通して新たな環境の広がりを提供している。

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